出典:photoAC
綾瀬市の防災マップとハザードマップをご紹介します。どちらも確認したことがありますか?近年増えている洪水や土砂災害などの災害では、ハザードマップを確認することが大切です。防災は、まず情報を集めることから始めましょう。避難グッズや水・食料の確保、非常時の連絡方法、避難所や避難経路など、家族で共有しておくことはたくさんあります。
どこが安全か、どうしたら安全を確保できるかを家族で話し合いましょう。
綾瀬市の防災マップとハザードマップ
綾瀬市は神奈川県のおよそ中央に位置し、四角い形をしています。北東には米軍基地があり、東側に縦に蓼川(たてかわ)が流れ、中央には縦に比留川が流れています。このふたつの川は、綾瀬市の南東で合流し、さらに南東の市外で引地川と合流します。また、西側には目久尻川も縦に流れているため、市内には3つの川が縦に並んで流れています。
また、全体的に起伏の少ない土地です。
綾瀬市に関係するハザードマップは、洪水ハザードマップ、内水ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、地震危険度ハザードマップの4つです。
綾瀬市は川が多く、合流ポイントもあるため、浸水被害は大きいと予想されています。中央の比留川よりも、両サイドの蓼川と目久尻川の予想浸水被害区域が大きいです。特に、南東にある蓼川と比留川の合流地点、そしてその先の引地川との合流地点の周辺はとても大きく浸水危険地域が広がっています。
また、3つの川の両岸では土砂災害危険区域も多く散在しています。こちらもやはり、中央の比留川より、両サイドのふたつの川の河岸地域に広く土砂災害警戒区域があります。
3つの川の周辺地域に住んでいる方や通学・通勤など、浸水予想地域に関わりのある方は注意してください。
綾瀬市では防災マップの冊子が作られており、防災情報がとても分かりやすく掲載されています。
洪水と内水をあわせた浸水ハザードマップと土砂災害ハザードマップ、さらに避難所などが地図上に表示されています。
それ以外にも、冊子には災害に役立つ情報がたくさん詰まっています。ぜひ確認してみて下さい。
【綾瀬市防災マップ(PDF)】
・表紙~p8【ハザード一覧、情報、避難方法・対策(地震、風水害)】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-1-9.pdf
・p9~12【避難方法・対策(風水害、土砂災害)】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-10-13.pdf
・p13【地域の防災】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-14.pdf
・p14~21【市全域図、防災ハザードマップ】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-15-22.pdf
・p22~30【防災ハザードマップ】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-23-32.pdf
・p31~裏表紙【応急手当、AED、日頃の備え、ペットの防災、市の制度、避難所一覧、我が家の防災メモ】:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000051900/202003.hazardmap-33-40.pdf
※防災マップの訂正:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000052000/owabitoteisei2.pdf
また、神奈川県でも、「洪水浸水想定区域図」と「土砂災害情報ポータル」を公開しています。
「洪水浸水想定区域図」は神奈川県の公式ホームページから、トップページの下の方にある防災・災害情報の「洪水浸水想定区域図」から閲覧することができます。「洪水浸水想定区域図」では河川の水系ごとに検索することができます。同じカテゴリーに雨量水位情報もありますので、ぜひ大雨のときにお使いください。
「神奈川県土砂災害情報ポータル」では、各市町村の土砂災害ハザードマップを閲覧できます。また、県が発表する土砂災害警戒情報や雨量なども見ることができます。
それぞれのリンクは下記の通りです。
神奈川県公式ホームページ:http://www.pref.kanagawa.jp/index.html
神奈川県土砂災害情報ポータル:https://dosyasaigai.pref.kanagawa.jp/website/kanagawa/gis/index.html
綾瀬市の地震危険度ハザードマップ
神奈川県では地震危険度ハザードマップを「e-かなマップ」で公開しています。
このサイトでは、地震の種類によって危険度を表示できます。地震の種類を選択後、区市町村を選択するとマップで情報が閲覧できます。
震度分布図、液状化想定図、建物の全倒壊数想定図、火災延焼による建物の焼失棟数想定図、地形分布図を表示できます。
綾瀬市は全体がほぼローム台地ですが、比較的東側の方が揺れやすい予想になっています。
液状化しやすいのは目久尻川沿いで、あとは蓼川と比留川の北側に少しありますが、それ以外はあまり分布していません。
建物の倒壊予想は市の北西と南東あたりの地域で少し見受けられますが、その他はほとんどなく、火災による建物の焼失もほぼありません。
マップになっていて分かりやすいので、気になるところはぜひサイトで確認して下さい。
神奈川県e-かなマップ:https://www2.wagmap.jp/pref-kanagawa/Portal
ハザードマップポータルサイト
綾瀬市のハザードマップを紹介してきましたが、国土交通省の運営している「ハザードマップポータルサイト」では、全国のハザードマップを簡単に閲覧できます。
「重ねるハザードマップ」は地図上で各種類のハザードマップの分布を見ることができます。また、「わがまちハザードマップ」は各区市町村が発表しているハザードマップを簡単に検索することができます。
どちらも使い分けるととても便利ですので、使用してみて下さい。
国土交通省のハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
綾瀬市の避難所
出典:photoAC
綾瀬市の避難所はケースによって使い分けられています。ここでは、種類別に避難所をご紹介します。
[一時(いっとき)避難場所]
災害発生時に近隣にいる避難者が一時的に安全を確保するために避難する場所で、公園などが指定されています。その後、広域避難場所や避難所へ移動するために集団を形成するための場所でもあります。
[広域避難場所]
市内に26か所あります。ゴルフ場や市立の小・中学校と県立高校のグラウンド、大きな公園などが指定されています。
大規模火災等により、一時避難所では危険が予想される場合、さらにスペースのある広域避難場所に避難します。
[一次避難所]
市内に17か所あります。市立の小・中学校と県立高校の体育館が指定されています。
災害発生時に家屋などが被災する恐れのある場合、または被災した場合に、避難者を受け入れる施設です。
[二次避難場所]
市内に14か所あります。公民館や児童館、福祉会館、地区センターなどが指定されています。必要に応じて開設され、災害発生時に直接避難はできません。
一次避難所に避難した人で、避難生活が困難と思われる人(妊産婦、傷病者、障がい者、高齢者、乳幼児など)を対象に、必要に応じて開設される避難所です。
[福祉避難所]
市内に16か所あります。綾瀬市では設備と体制が整った民間の社会福祉施設等と連携し、受け入れに関する協定を結んでいます。
[地域避難所]
綾瀬市では災害の規模により、地域の幼稚園やお寺、事業所などの施設の一部を使用できるよう協定を結んでいます。
[風水害時避難所]
市内に15か所あります。風水害は自主・事前に避難するため、災害発生前に開設されます。各自治会の自治会館と寺尾児童館、南部ふれあい会館、城山中学校武道場が指定されています。
[避難行動要支援者登録制度]
綾瀬市では自治体や地区民生委員児童委員協議会、地区社会福祉協議会など支援団体の協力のもと、支援を行っています。災害時に自力で避難することが難しい人は、事前に登録しておきましょう。
また、令和3年5月20日から避難情報の表記が変更になりました。「避難勧告」と「災害発生情報」という避難情報がなくなりました。レベルは以前と同じ5段階に分けられていますが、避難情報レベル4の避難指示、避難勧告という表記が、避難指示のみに統一されました。また、避難情報レベル5の「災害発生情報」は「緊急安全確保」という表示になりました。詳しくは、内閣府消防庁の公表しているチラシをご確認ください。
避難情報に関するチラシ(PDF):http://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000057600/keikailevel.pdf
綾瀬市の防災情報
綾瀬市では防犯・防災などの情報を「あやせ安全・安心メール」で配信しています。
受け取れる情報の種類は、下の7種類です。
・災害・生活注意情報
・火災情報
・防犯情報
・不審者情報
・行方不明者情報
・光化学スモッグ情報
・イベント情報
配信する地区を複数選択できます。
メールの登録方法は、「ayase@mpx.wagmap.jp」に空メールを送信し、ayase-anzen-ansin@psmail.jpから送られてくるURLにアクセスしてください。
利用規約をお読みいただき、同意ができれば「同意する」を選択して、先に進んでください。
配信を希望する情報の種類と地区を選択したら「確認」を押していただき、登録内容に問題がなければ「登録」をしてください。
登録完了メールが届けば登録終了です。
市が発表している情報をメールで受け取ることができるので、まだ登録していない人はぜひこの機会に登録しておきましょう。
まとめ
出典:photoAC
綾瀬市の防災情報をご紹介しました。綾瀬市は川が多いので、浸水情報は必ず受け取れるようにしましょう。避難所や避難経路も、家族みんなで共有しておきましょう。大事なことは、「避難する」のは「安全」なところへ逃げるということです。親戚や知人の家や、上層階、車などを使って事前に避難するなど、いろいろな道が考えられます。どんなときにどこへ逃げるのか、家族で決めておくと、いざというときに迷いが少なくなります。
ぜひ、家族みんなで防災について考える時間を作ってみましょう!