出典:photoAC
伊勢原市は神奈川県のほぼ中央に位置しています。
総面積のうち約1/3が山林原野となっておりその恵まれた自然環境と温暖な気候から、関東近郊の憩いの場所となっています。
また、丹沢大山国定公園の「大山」を頂点として、東部には豊かな平野部が広がりたくさんの清流が流れています。
しかしながら、その豊かな自然ゆえに常に災害のリスクと隣り合わせとなっています。
日本では毎年のようにおこっている大規模自然災害、いつどこを襲うかは分かりませんよね。
今回は伊勢原市の防災マップとハザードマップをご紹介します。災害に備えての市の取り組みなども紹介していますので近隣の方はぜひチェックしてみてくださいね。
ハザードマップと防災マップ
出典:photoAC
ハザードマップは、災害の被害を予測した図で災害種別ごとに存在しています。
防災マップは、避難場所や公共施設などを示した地図で、災害種別は問いません。
伊勢原市は河川の氾濫や堤防決壊による洪水、がけ崩れといった土砂災害の被害を最小限に抑えることを目的として、「洪水・土砂災害ハザードマップ」を作成しています。
「洪水・土砂災害ハザードマップ」には、浸水や土砂災害が想定される場所のリスク情報や、避難をするために必要な情報、情報の入手先、避難所一覧などが記載されています。
これ1枚でハザードマップと防災マップの役割両方を兼ねており、必要な情報がほぼ掲載されていますのでぜひ一度チェックしてみてください。
自宅周辺の災害リスクがある区域をチェックすると共にいざという時の避難所、避難経路を確認しておきましょう。
ご自宅の洪水・土砂災害のリスク、避難所を記入する箇所もあるので、お子さんと一緒に確認と記入をしておくといいですね。
出典:伊勢原市HP 洪水・土砂災害ハザードマップ
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/docs/2010061500041/
土砂災害警戒区域
土砂災害防止法は、土砂災害(急傾斜地の崩壊、土石流、地すべり)から、国民の生命・身体を守るために、土砂災害が発生するおそれのある地域を明らかにし、危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等の立地抑制などを推進するための法律です。
伊勢原市には、土砂災害防止法に基づいて指定されている警戒区域があり、指定箇所は以下の通りとなっています。
土砂災害警戒区域(イエローゾーン) 200箇所
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン) 196箇所
※伊勢原市では「地すべり」の指定区域はありません。
イエローゾーンとレッドゾーンの違いや、お住まいの場所が指定箇所に入っているかどうかは、伊勢原市HPより確認ができます。
出典:伊勢原市HP 土砂災害警戒区域を見る(急傾斜地の崩壊、土石流)
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/docs/2012060100017/
避難情報・防災気象情報について
伊勢原市のHPには避難情報、防災気象情報が見やすくまとめられています。
河川水位や避難情報、防災気象情報などを見ることができますよ。
いざという時には戸惑ってしまうかもしれませんので事前に一度確認しておくといいですね。
伊勢原市の防災情報の伝達手段についても詳しく説明されています。
災害時の情報がどのように伝達されるのか、チェックしておきましょう。
出典:伊勢原市HP 避難情報・防災気象情報
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/categories/bunya/bosai/bosaigai/hinan_kisho/
避難場所・避難所・救護所
出典:photoAC
伊勢原市のHPには避難場所・避難所・救護所についても分かりやすくまとめられています。
避難所に関しては株式会社バカンが提供する「VACAN Maps -バカン-」から地図上で避難所の開設状況や混雑状況を閲覧できます。
これにより、避難の際にオンラインで混雑状況を確認し、一部の避難所に人が集中することを避けられます。
また、地震災害時の緊急(一時)避難場所や、広域避難場所、臨時避難場所、福祉避難所もすべてHPで確認可能です。
大規模災害時に医療救護活動の拠点となる医療救護所、帰宅困難者一時滞在施設もすべて開示されています。
もしもの時のために確認しておきましょう。
外部リンク:「VACAN Maps -バカン-」
https://vacan.com/map/35.39200836388947,139.30026178429623?genre=evacuation-center&areaName=isehara-city-evacuation
伊勢原市HP:避難場所・避難所・救護所
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/categories/bunya/bosai/bosaigai/hinanjo/
伊勢原市の取り組み
伊勢原市は災害時に備えさまざまな準備をしています。
伊勢原市の取り組みは下記の通りです。
災害時協定
伊勢原市は避難施設、土木・建築・設備、医療などの9分野で、113事業者や団体と、101件の災害時協力協定を結んでいます。
また、長野県茅野市、埼玉県東松山市、岡山県総社市、滋賀県草津市、熊本県宇土市、県内自治体と消防機関を除く10件の災害時の相互応援協定を締結しています。
飲料水の確保
4か所の小中学校にそれぞれ100トンを貯水できる飲料水兼用貯水槽を設置するなどして1日1人3リットルを供給目標として飲料水の確保に努めています。
防災備蓄倉庫の設置
広域避難場所や防災活動を行う場所など30カ所に防災備蓄倉庫を設置しています。
防災備蓄倉庫には、仮設トイレ、浄水機、大型発電機などの応急対策用資機材と水・非常食、毛布などの避難生活用物資を収納しています。
他にもさまざまな取り組みがあります。詳しくは伊勢原市のHPをご覧ください。
伊勢原市HP:市の取り組み
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/categories/bunya/bosai/bosaigai/torikumi/
自分たちでできること
家族で地域防災マップを手作りしてみることもおすすめです。
伊勢原市HPでは、伊勢原市の白地図をダウンロードできます。
地域防災マップの作り方の手順がのっていますので、ご家族や近隣の方とオリジナルの地域防災マップを作ってみましょう。
市の危機管理課にマップづくりの相談をすることもできますよ。
市のHPには、他に自主防災会や防災会研修についても記載されています。
伊勢原市HP:自主防災組織
https://www.city.isehara.kanagawa.jp/categories/bunya/bosai/bosaigai/jishubosai/
まとめ
いざという時に慌てないためにもお住まいの場所がどのような災害特性を持っているのか前もって確認しておくことはとても大事です。
伊勢原市のHPには防災に関する情報が見やすくまとめられています。
これを機にHPをしっかり確認し、もしもの時のための準備をしてみてはいかがでしょうか?