近年、年に数回どこかで自然災害による被害が起きています。最近ですと令和3年7月に静岡県熱海市で豪雨による土砂崩れが発生したり、令和2年7月には熊本県を中心に大雨による被害が起きましたよね。関東でも自然災害が起きないとは言えない状況になってきていますので、今のうちに災害についての知識や、避難経路・避難場所を知っておくようにしましょう。
災害時には防災マップやハザードマップを上手く活用すると、スムーズに避難ができるようになります。そこで今回はハザードマップの確認方法や使い方について説明いたします。
目次
各種のハザードマップの確認方法とは?
そもそもハザードマップとは何かご存知でしょうか。ハザードマップとは災害の被害予測を想定して作られた地図のことです。各種の災害ごとに確認ができるようになっていますので、該当する災害に応じて確認するようにしましょう。
地震災害
地震ハザードマップ
出典:photoAC
鎌倉市のハザードマップは「揺れやすさマップ」と「液状化危険度マップ」があります。
揺れやすさマップでは、各地域の揺れやすさを色別で予測しています。特に海の付近は揺れやすいようなので、他の地域よりも警戒が必要です。
また、自宅で地震がきた時の対応方法については子どもでも分かるように、イラスト付きで解説されています。
例えば、揺れを感じたら火の元を確認することや、出口を確保するために窓やドアを開けることも大事です。このような大切な知識が記載されていますので、事前に確認するようにしましょう。
液状化危険度マップでは、液体化の危険性が高い地域を示しています。ちなみに液状化とは
地震の揺れが原因で、地盤に隙間ができてしまい、その結果地下水の水圧が上昇して、地下水の水が湧き出てしまうことです。鎌倉は海に近い地域のため、液状化の危険がある箇所が複数あります。
こちらも予め確認するようにしましょう。
津波ハザードマップ
鎌倉は由比ガ浜海水浴場が近く、神奈川に大きな地震がくると津波の被害が高くなる可能性があります。そのため津波情報を真っ先に知る必要があります。避難指示があった際にはすぐに指示にしたがって避難するようにしましょう!皆さんは既にご存知だと思いますが、津波を決して甘くみてはいけません。事前にどこに避難をした方がいいのか予め確認しておきましょう。
鎌倉市では「由比ガ浜・材木座エリア」「長谷・坂ノ下・稲村ガ崎エリア」「腰越・七里ガ浜エリア」の3種類のエリアごとに分けて津波ハザードマップがあります。
ご自身が住んでいる地域だけではなく、よく行くエリアの地域も確認するようにしましょう。
各所エリアのハザードマップはこちらでご確認ください。
風水害
洪水ハザードマップ
出典:photoAC
大雨が降った際に、川の水位が上がり川が氾濫する場合があります。鎌倉市では「滑川水系滑川」「神戸川水系神戸川」「境川水系柏尾川」と3つの川があります。鎌倉市洪水ハザードマップでは、氾濫した際にどのくらいの地域まで被害があるのか被害予測範囲の確認をすることができます。
合わせて、降水による避難指示があった際に取るべき行動がイラスト付きで分かりやすく解説されています。
家や家財の被害を軽減する方法なども記載されていますので、大雨警報が予測された時に対応できるよう予め確認しておきましょう!
各所川の洪水ハザードマップはこちらでご確認ください。
内水ハザードマップ
大雨が降った際に、川の氾濫だけはなく「内水氾濫」の被害が出る場合もあります。内水氾濫は、短時間に大雨が降った際に下水道などが雨水を排出できなってしまうことによって生じます。排水が追い付かず、下水がキャパオーバーになっていまい街が浸水してしまう現象のことです。浸水が予測される地域の確認と避難場所が確認できますので、必ず確認するようにしましょう。
内水ハザードマップはこちらでご確認ください。
土砂災害ハザードマップ
土砂災害も大雨が降った際や地震により地盤が緩むと起きやすくなる自然災害の1つです。
土砂崩れや土石流が起きると道が塞がれてしまったり、土砂が家に流れ込んでくることもあります。
鎌倉市は山があるイメージがないですが、いくつか被害が予測されている地域があります。そのため、ご自身がお住いの地域が該当していないか予め確認しましょう。
こちらは「大船・玉縄地域」「腰越・深沢地域」「鎌倉地域」の3つの地域に分けられていいますので、確認したい地域が見つけやすくなっています。
土砂災害ハザードマップはこちらでご確認ください。
防災情報マップで避難場所を確認しよう
防災情報マップとは、今まで紹介してきた自然災害があった時に避難する場所や公共施設等の位置情報等が確認できるマップです!同意するボタンを押さないとマップが見れないようになっていますので、内容を把握してから確認するようにしましょう。
指定された避難所には非常口のようなマークが記載されているので、避難時にはお近くの避難所に行くようにしましょう。しかし、稀に火災等が原因で避難所に避難できない場合があります。その際は「広域避難場所」に避難しましょう。
現在(※2021年4月時点の情報です)鎌倉市では避難所(ミニ防災拠点)が25箇所あり、主に市立小中学校が避難所として指定されています。広域避難場所は公園やゴルフ場など18箇所あります。
避難場所は各所にあるため、予めご家族でどこに避難するか決めておくと自宅にいない場合でも後に合流がしやすくなります。お時間がある時に家族会議をして決めておくと良いでしょう。
防災情報マップについてはこちらからご確認ください。
災害時の避難場所についてはこちらからご確認ください。
まとめ
出典:photoAC
簡単に防災マップとハザードマップの使い方について紹介させていただきました。
自分の地域は大丈夫と思っていても、自然災害は予測できないことが起きることがあります。予め全ての災害が起きた時の対応方法についてご家族で確認して、自然災害に備えて起きましょう!