出典:photoAC
神奈川は湘南や茅ヶ崎などの海のイメージが強いですが、箱根や足柄など、山もたくさんあるんです。
山登りはたくさんの経験ができ、より子どもを成長させてくれます。
今回は子どもの年代別におすすめの山をご紹介します。体力は年齢差もありますが、個人差も大きいです。普段、どのくらいの運動量をしているかによっても、難易度が変わります。
簡単すぎてもつまらないかもしれませんが、無謀な挑戦もケガなどにつながります。
それぞれの家庭に合った登山の形を探していくと、より山登りを楽しめるでしょう。
1. 3~5歳の未就学児向けの山
疲れやすく飽きやすい未就学児には、標高200m以下の山がおすすめです。
この時期の子どもは、体力や脚力の個人差が大きいので、子どもの体力を普段の様子から予想しておきましょう。どのくらいの時間・距離を歩けるか把握しておくと予想しやすいです。登頂できるかということよりも、山登りの楽しさを体験することが大切です。途中で寝てしまったり、動けなくなってしまうこともあるので、親にも余裕があるプランの方が楽しめます。
①源氏山
源氏山は源氏山公園内にある山で、桜の名所でも有名です。秋の紅葉も評判なので、季節を感じにでかけてみるのも良いですね。標高も93mと低いので、小さな子どもでも歩きやすいです。とはいえ、平地ではないので歩きやすい服装と靴にしましょう。ハイキングデビューにはぴったりの山です。
駅から距離があるので、帰り道もあることを忘れずに。
公園の周辺には神社やお寺など名所もたくさんあるので、鎌倉の散策スポットのひとつに入れてみてはいかがでしょう。
ベビーカーも押すのが苦にならなければ、小さな子にはあると便利です。
公園内にはトイレが2か所あり、おむつ交換台もあります。授乳室はないので、駅前などで事前に済ませておきましょう。
名称:源氏山(源氏山公園)
標高:93m
住所:鎌倉市扇ガ谷4-649-1
アクセス:JR・江ノ電「鎌倉駅」下車、徒歩20分
駐車場はありません。公共機関を使用するか、周辺の有料駐車場をご利用ください。
公式サイト:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koen/p_genjiyama.html
②吾妻山
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吾妻山はひとつのテーマパークのようになっていて、山はもちろん、公園や芝生広場、季節の花々、全長102mの大型ローラーすべり台などもあります。
登り口が4つあり、それぞれ異なった登り道になっています。傾斜はありますが比較的距離が短いので、小さな子どもでも楽しんで登頂できます。
山頂では展望台もあり、見晴らしも良いので登頂気分もしっかり味わえます。天気が良いと富士山やスカイツリーも見ることができますよ。
ベビーカーの利用はおすすめしませんが、他の登山口からなら利用できます。公園内のトイレにおむつ交換台があります。授乳室はないので、事前にすませておきましょう。
名称:吾妻山(吾妻山公園)
標高:136m
住所:中郡二宮町山西1084
時間:8:30~17:00
コース:登山口から登頂まで
・「役場口」より700m(およそ25分) 駅から一番近い300段の階段がある登り道
・「梅沢口」より500m(およそ20分) 昔ながらの吾妻神社の参道
・「中里口」より1,000m(およそ40分) 一番長いゆるやかな登り道
・「釜野口」より900m(およそ25分) 駅と反対にある里山の風情がある登り道
アクセス:JR「二宮駅」下車、徒歩5分
公園には駐車場はありません。
周辺の有料駐車場か、徒歩15分離れた二宮町営第1有料駐車場をご利用ください。
公式サイト:http://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/
吾妻山公園マップ:https://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/0000001278.html
③湘南平(高麗山公園)
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湘南平はとても広く、平塚市と大磯町の間にあります。なんと展望台が2つもある珍しい山です。
高麗山は標高はそれほど高くありませんが、分岐点が多いので迷ってしまわないよう注意してください。
また、展望塔の2階にあるレストハウスで飲食ができるところも嬉しいポイントですよ。
湘南平は階段や段差も多く、高麗山を登るなら山道があるのでベビーカーの持ち込みはおすすめしません。
また、レストハウスのトイレにはおむつ交換台はありますが、授乳室はありませんのでお気を付けください。
名称:湘南平(高麗山公園)
標高:168m
住所:平塚市万田790
時間:終日開放(レストハウスは9:30~21:30)
コース:
・「高田公園コース」2.3km(およそ80分) 大礒駅から高田公園を通り湘南平へ(途中細い山道があります)
・「商店街・名所コース」4.2km(およそ90分) 神明下バス停(平塚駅からバス)から商店街・名所を通り湘南平へ(町中から山道へ抜けるコースで細い山道などを通ります)
・「高来神社コース」3.6km(およそ105分) 大礒駅から高来神社を通り湘南平へ(旧東海道を通り細い山道を抜けるコースです)
アクセス:JR「平塚駅」下車、平35系統バス「湘南平」下車、徒歩すぐ
駐車場は大駐車場が60台、頂上駐車場には10台が停められます。
公式サイト:https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kanko/page-c_02820.html
2. 6~8歳の小学生低学年向けの山
小学校に通うようになると、重い荷物も自分で背負って歩くことに慣れてきますね。また、未就学児の頃より体力も格段に上がるので、もっと標高の高い山でも挑戦しやすくなります。
一般的なハイキングコースでも無理なく登山・下山できるでしょう。
標高およそ200~500mくらい、全行程(休憩も含めて)で2~3時間程度が目安です。
登頂を一つの目標にして、達成という経験を積むことも大きな喜びにつながるでしょう。
変化に富んだコースを選ぶことも、子どもが飽きずに楽しめるポイントです。
一番大切なのは楽しむことなので、家族で楽しみを見つけながら登ってみましょう!また、必ず歩きやすい服装・靴を準備し、道中はお手洗いの場所や分岐を確認しながら歩いてくださいね。
④鎌倉ハイキングコース
鎌倉には観光名所が数多くありますが、その名所を巡るハイキングコースがいくつもあります。鎌倉市観光協会の運営サイトではモデルコースがいくつか掲載されているので、参考にしてみて下さい。モデルコースを歩いても良いし、興味のあるスポットを取り入れたコースをプランニングするのも楽しいです。
代表的なコースは「天国ハイキングコース」「葛原岡・大仏ハイキングコース」「祇園山ハイキングコース」です。どのコースも細い山道を含みます。
どのコースも起伏があるので、歩きやすい服装・靴を準備しましょう。
※通行止めになっている区間がありますので、事前によく確認して下さい。
名称:鎌倉ハイキングコース
標高:約200m
住所:鎌倉市内各所
コース:
・「天国ハイキングコース」 鶴岡八幡宮の北東に広がるハイキングコースで、各入り口から太平山や天国などを通ります。「今泉台住宅地入口」「半僧坊入口」「今泉台六丁目公園入口」「覚園寺入口」「瑞泉寺入口」があります。
・「葛原岡・大仏ハイキングコース」 鎌倉駅の北西に広がるハイキングコースで、コースの南に位置する大仏がある高徳院から北に向かい、源氏山公園を通って葛原岡神社を通るコースです。「大仏坂入口」「大谷戸入口」「浄智寺入口」があります。
・「祇園山ハイキングコース」 鎌倉駅の東に広がるハイキングコースで、北から「高時腹切やぐら入口」、祇園山、「八雲神社入口」を通るコースです。
※このコースは令和元年の台風の影響で、全面通行止めになっています。
アクセス:各コースによる
公式サイト:https://www.trip-kamakura.com/site/hiking-modelcourse/
⑤弘法山(こうぼうやま)公園・吾妻山ハイキングコース
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秦野市にある弘法山公園は、弘法山・権現山・浅間山の一帯のことで、神奈川県立自然公園に指定されています。
小田急線秦野駅から浅間山に登り、権現山から弘法山を通って吾妻山を下山し、小田急線鶴巻温泉駅に到着するコースです。
権現山には展望台があり、秦野市の街並みを一望できます。天気のいい日には、江ノ島や横浜、房総半島を眺めることができますよ。
ほぼ山道のコースなので、トイレの場所や休憩場所、分岐点などをよく確認してください。7km以上の長いコースなので、歩きやすい服装・靴を準備しましょう。
名称:弘法山
標高:235m
住所:秦野市
コース:「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」 全長7.4km(およそ130分)
アクセス:小田急線「秦野駅」・「鶴巻温泉駅」
公式サイト:https://www.kankou-hadano.org/hiking/course_kouadu.html
⑥大楠山(おおぐすやま)
大楠山は横須賀市にあり、およそ三浦半島の中心にあります。山頂からは三浦半島だけでなく、富士山や大島、スカイツリーや房総半島などを360度を見渡すことができます。
大楠山の周りにもいろいろなスポットがあるので、気になったところに立ち寄ってみるのも良いですね。
駐車場は近隣の有料駐車場を利用してください。
山頂から駐車場や駅まで距離があるので、行きと帰りでコースを変えると帰り道も楽しめます。
名称:大楠山
標高:242m
住所:横須賀市芦名3
コース:5コースあり、各スタート地点から山頂までの所要時間は約40~155分
・「小楠芦名口コース」 小楠芦名口バス停から山頂までのコース
・「前田橋コース」 前田橋バス停から山頂までのコース
・「塚山・阿部倉コース」 JR「田浦駅」または京急線「安針駅」「逸見駅」から、塚山公園を経て山頂までのコース
・「衣笠コース」 JR「衣笠駅」から衣笠公園を経て山頂までのコース
・「湘南国際村コース」 湘南国際村センター前バス停から山頂までのコース
アクセス:各コースによる
公式サイト:https://www.cocoyoko.net/spot/oogusuyama.html
⑦大野山(おおのやま)
大野山は神奈川県の西に位置する山北町にあります。
なだらかな山なので、登山初心者にぴったりです。
登山口が駅近なのも嬉しいですね。駅前にはトイレもあるので必ず立ち寄りましょう。
ハイキングなどで山道に慣れてきたら、次のステップアップとして標高が低くなだらかな大野山をぜひ登ってみてくださいね。
名称:大野山
標高:723m
住所:足柄上郡山北町山市場
コース:JR「谷峨駅」から山頂まで約100分、全長の「谷峨駅」から山頂を経て「山北駅」までは4時間
アクセス:JR御殿場線「谷峨駅」・「山北駅」
公式サイト:https://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000000115.html
3. 小学校中学年以上の子ども向けの山
子どものモチベーションや体力次第では、標高500m以上のとても高い山にも挑戦できるでしょう。
山登りに慣れているなら、標高1,000m以上の山や全工程が3時間以上の山でも山登りの候補にできますよ。
自分の荷物は自分で背負い、コースも一緒に話し合いながら決めると、より登山のモチベーションが上がります。
もちろん無理は禁物ですので、急な天候の変化や体調の様子を無視せず、下山という判断が必要になるときも。
⑧金時山(きんときやま)
日本三百名山のひとつである金時山は箱根にあります。金時山の名前の由来は、童話「金太郎」に出てくる山で、金太郎の元服名である坂田金時からきています。国立自然公園にも指定されているので、豊かな自然に触れることができます。
2時間ほどで登頂できるので、比較的挑戦しやすい山です。子連れや山登り初心者には登りやすいでしょう。登山口までのアクセスが良いのもポイントです。
また、箱根の中でも冬の積雪が30cmと少ないので、雪山の登山デビューもしやすいことで有名です。
山頂からは芦ノ湖や富士山を見ることができます。また、山頂には茶屋やトイレがあるので、休憩をしっかりとれます。茶屋のひとやすみを楽しみに登るのもアリですね。
「地蔵堂」には駐車場と公衆トイレがあります。茶屋もあるので登る前に英気を養うこともできますよ。
「金時神社登山口」にも駐車場とトイレがあります。なんとここのトイレはエヴァンゲリオンとコラボしているので、エヴァ好きの方は立ち寄ってみても面白いです。
「金時登山口」には駐車場はありませんが、トイレはあります。
山頂から登山口まで距離があるので、行きと帰りでコースを変えると下山の道も楽しめますよ。
※令和元年の台風の影響で通行止めの箇所があるので注意してください
名称:金時山
標高:1,212m
住所:神奈川県 足柄下郡箱根
コース:「地蔵堂」から金時山山頂を経て「金時神社登山口」または「金時登山口」までのコース 7.7~9km(およそ230~240分)
アクセス:各登山口にバス停あり
公式サイト:https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=401
⑨大山(おおやま)
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大山は神奈川県のおよそ中央に位置し、伊勢原市、厚木市、秦野市の境にあります。
標高が1,252mありますが、ケーブルカーがあるので比較的登りやすい山です。
ケーブルカーの駅までに神社や飲食店、土産物店などの観光スポットも楽しめます。
ケーブルカーは麓から「大山ケーブル駅」「大山寺駅」「阿夫利神社駅」の順に登っていきます。途中の大山寺や阿夫利神社も観光スポットして大人気です。
登山のプランや体力・体調などによって、ケーブルカーの使用を考えると、より安全に登山を楽しめますね。
山頂からの眺めも最高ですが、富士山を眺めるなら少し手前にある富士見台が絶景です。
また、こちらの山頂にもトイレと茶屋があるので、山頂をゆっくり楽しむことができます。
駐車場は伊勢原市営駐車場があり、そこにトイレもあります。
ケーブルカー駅まで小田急線「伊勢原駅」からバスがあります。ケーブルカーは運行時間が短いので注意してください。
名称:大山
標高:1,252m
住所:伊勢原市大山
時間:ケーブルカーは9時から17時までです
コース:各コースによる
「大山ケーブル」バス停から「大山ケーブル駅」まで、徒歩15分
「大山ケーブル駅」から「阿夫利神社駅」まで、ケーブルカーで6分、徒歩40分
阿夫利神社から大山山頂まで、徒歩90分
アクセス:小田急線「伊勢原駅」下車、大山ケーブル行バス「大山ケーブル」下車、徒歩12分
公式サイト:https://isehara-kanko.com/
大山ケーブルカーホームページ:https://www.ooyama-cable.co.jp/charm/
⑩丹沢
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丹沢とは神奈川県の北西部に広がる山岳地帯のことで、丹沢山を含めて数多くの山があります。神奈川県のおよそ6分の1を占める面積があり、その大部分が丹沢大山国定公園と神奈川県立丹沢大山自然公園に指定されています。
最高峰の蛭ヶ岳でも標高は1,673mとそれほど高くなく中級の山地ですが、登山口との標高差が大きいものが多いです。また、その地形の複雑さや登山口のアクセスが良いこと、都心から近いこともあり、毎年多くの登山客が訪れます。
たくさんの山があるので、自分の好きな山に出会えるでしょう。
また、丹沢にはふたつのビジターセンターがあります。
丹沢の西にある「西丹沢ビジターセンター」と、南にある「秦野ビジターセンター」です。
コースに合った登山装備を忘れずに、登山届もしっかり準備しましょう。
忘れてはならないのが登山マナーです。各コースのマナーを家族全員で共有してください。
名称:丹沢
標高:~1,673m
住所:神奈川県北西部(相模原市、伊勢原市、秦野市、その他)
コース:
・ユーシンコース 約20km(約6時間)
・大野山コース 約8km(約3時間半)
・仏果山・高取山コース 約6km(約3時間)
・大山コース 約6km(約4時間)
・鍋割山コース 約16km(約6時間半)
・塔ノ岳コース 約14km(約6時間)
・檜洞丸コース 約10km(約5時間半)
・大室山コース 約13km(約6時間半)
・表尾根縦走コース 約14km(約6時間半)
・畦ヶ丸コース 約18km(約5時間半)
この他にも山小屋泊のコースなどがあります。
アクセス:各コースによる
公式サイト:http://www.kanagawa-park.or.jp/tanzawavc/index.html
4. 子連れ登山のマストアイテム
ここでは子どもと一緒に山に登るときのマストアイテムとお役立ちアイテムをご紹介します。
マストアイテムその①インナー
山登りは長袖長ズボンが基本です。でも、子どもは暑がりですよね。
そこで、吸水速乾の長袖インナーがおすすめです。
登山用のものでなくても、スポーツ用のもので十分。暑い時期には薄手の長袖とスパッツなど、寒い時期には厚手の長袖とボトムまたは厚手のスパッツで体温調節しましょう。
マストアイテムその②レインウェア
山は天候も変わりやすく、突然の雨や霧もよくあります。服が濡れてしまうと体が冷えて、体調不良も起こりやすくなります。
必ずひとり1着ずつ、レインウェアを荷物に入れましょう。
こちらも登山用でなくても大丈夫ですので、しっかりと防水できるものを準備しましょう。
マストアイテムその③重ね着
山登りに欠かせないのが体温調節です。そして、それを実現してくれるのが重ね着です。
暑くなっても寒くなっても対応できるように、着脱しやすいアイテムで重ね着しましょう。
マストアイテムその④靴
山登りは靴も大切です。子どもはすぐサイズアウトしてしまうので、専門の高い靴は買いにくいですよね。でも、登山をするなら、専用の登山靴は疲れにくく滑りにくいので、子どもも山道を歩きやすくなります。ケガや疲労につながるので、きちんとした登山靴を揃えましょう。
お役立ちアイテムその①ビニール袋
意外と役に立つのがビニール袋です。いろいろな物を仕分けることもできますし、ゴミや濡れたり汚れたりした衣類なども入れて持ち運べます。
お役立ちアイテムその②おしりふき・ウエットティッシュ
登山では手や服が汚れますが、水場は少ないので汚れを拭けると便利です。汗なども拭き取るとさっぱりしますよ。
お役立ちアイテムその③小分けのお菓子
子どもは思ったよりエネルギーを使うので、予定していた休憩所までお腹がもたないこともあります。そんなとき小分けのお菓子があると、小腹が満たされて、やる気も回復するので一石二鳥です。空腹は体温や集中力も低下するので、いくつか準備しておきましょう。
お役立ちアイテムその④子どものテンションが上がるアイテム
どうしてもやる気が出ないときって、大人でもありますよね。登山の途中で子どもがそんな状態にならないとも限りません。そんな時に、子どものテンションが上がるアイテムをじゃじゃーんと取り出しましょう。
お菓子でもアクセサリーでもライトでもカメラでもなんでも良いので、子どもに合ったアイテムをこっそり忍ばせておくだけで、親も安心です。
5. 子連れ登山のポイント
まず、なるべく早め早めを心がけましょう。子どもと行動すると、大人だけの場合より何事も時間がかかりがちです。起床時間、出発時間から始まり、登山の開始時間など、なるべく前倒しで進めていきましょう。
休憩時間やトイレはこまめにとる必要がありますし、ご飯は時間がかかります。思ったよりもどんどん時間が遅くなることが考えられますので、起床や出発を早めに設定しましょう。
最悪の場合、日没後の下山になってしまえば、ケガや遭難の危険は格段に上がります。
時間と心に余裕を持ったタイムスケジュールにしましょう。
また、登頂ばかり意識するとせかせか・イライラしがちです。山頂まで行けなくても、子どものペースで登りましょう。
つぎに、なるべく公共機関を使用しましょう。子どもがいると車が便利でつい頼りがちですが、登山口付近に駐車場がないことも多く、あっても渋滞や満車で時間がかかってしまうことがあります。少し手前の駐車場や公共機関のアクセスのよい駐車場などをリサーチしておくのもありです。
最後に、必ず大人と行動するように約束しましょう。
登山はケガや事故と隣り合わせです。常に安全を優先し、滑落や遭難などの危険があることを教えましょう。登山について家族で話し合っておくと良いですね。
まとめ
出典:photoAC
山登りをするなら、「無理をしない」を合言葉にしましょう!
「もう行きたくない」といわれてしまえば、次はないかもしれません。
子どもも大人も楽しむことを大切にしましょう。
山を選ぶときはどうしても下の子にあわせてしまうので、上の子も楽しめる工夫が必要です。分岐点で少しだけ難易度の違う道に別れてみたり、カメラや図鑑を持たせてみたり。
家族みんなが楽しかったと思える思い出にしたいですね!