神奈川県西部に位置する小田原市。
人口は約18.8万人で、東京から新幹線で30分とアクセスがよい施行時特例市です。
小田原市には歴史的建築物が多く、戦国大名小田原北条氏の居城であった小田原城は全国的にも有名ですね。
また歴史的観光資源だけでなく、元は陸地であった場所を掘込み式で整備した小田原漁港(早川漁港)があり周辺では新鮮な海鮮料理を食べる事ができます。
「生活をする街」としても「観光をする街」としても魅力のある小田原市ですが、どのような防災対策を行なっているのでしょうか?
海が近い街ですので「防災マップ」や「ハザードマップ」の情報は重要ですね。
小田原市の防災対策に注目してまとめてみましたので、最後までぜひご覧ください!
目次
1. 小田原市の地形
出典:photo AC
小田原市の南西部は箱根連山につながる山地で、東部は大磯丘陵となっております。
中央部には酒匂川が南北に流れ足柄平野を形成しています。
南部は相模湾に面していて、小田原漁港や漁港の駅「TOTOCO小田原」があり観光地として有効利用されています。
2. 小田原市の過去の災害
小田原大海嘯
1902年9月28日に台風の影響で相模湾西岸一帯で高潮が発生しました。
現在の小田原市のエリアを中心に死者、家屋の損壊等の大きな被害をもたらしました。
海嘯の被害は以前から問題視されていましたが、1902年時点まで防波堤の整備が行われず防災対策が不十分でした。
しかし小田原大海嘯の被災以降、嘆願や調整を重ねた結果1905年に約2,150メートルの海岸防波堤が完成しました。
令和元年台風19号
2019年10月に発生した令和元年台風19号の被害で小田原市では建物の一部破損の被害が9棟、床上浸水の被害が55棟、床下浸水の被害が94棟と被害を被りました。
3. 小田原市の防災マップ
東日本大震災の発生や小田原市地域防災計画の改訂による各防災拠点の変更があったことから、小田原市の防災マップの改訂が進み地図での防災マップは18のエリアに分かれています。
小田原市各エリアの防災地図はこちらから
4. 小田原市のハザードマップ
ハザードマップは被害想定区域の概ねの範囲を示したものです。
示したとおりに被害が生じるとは限りません。各ハザードマップの情報は作成時点のものであり、今後も見直しが行われる可能性が高いです。
小田原市土砂崩れハザードマップ
小田原市には土砂崩れの発生が予測されるエリアが多数予測されます。
土砂災害警戒区域は土石流116区域、がけ崩れ(急傾斜地)416区域が指定されています。
土砂災害特別警戒区域は土石流86区域、がけ崩れ(急傾斜地)1区域が指定済みです。
小田原市のホームページで16のエリアに分かれてハザードマップが作成されています。
ご自宅や学校、勤務先や普段利用する道路のエリアをぜひご確認ください。
小田原市各エリアの小田原市土砂崩れハザードマップはこちらから
小田原市洪水ハザードマップ
小田原は酒匂川水系、山王川水系、森戸川水系、中村川水系と河川が多いです。
そのため3つのエリアに分かれて詳細な洪水ハザードマップが作成されています。
小田原市各エリアの小田原市洪水ハザードマップはこちらから
小田原市津波ハザードマップ
相模湾に面してる小田原市では市内における「津波浸水想定」に基づいて9つのエリアに分かれた津波ハザードマップが作成されています。
小田原市各エリアの津波ハザードマップはこちらから
相模灘沿岸における高潮浸水想定区域
高潮浸水想定区域とは、相模灘沿岸における想定し得る最大規模の高潮により浸水する範囲について、浸水の深さと浸水が継続する時間を明記したものです。
一般的な建築物の倒壊・流失をもたらすような氾濫や、護岸・堤防等を越波し飛散した水塊が到達する可能性がある区域を家屋倒壊等氾濫想定区域図としても公表されています。
相模灘沿岸における高潮浸水想定区域についてのハザードマップはこちらから
5. 防災グッズをまとめておこう
出典:photo AC
日頃から防災グッズを持ち出しやすいところにまとめて置いておきましょう。
防災グッズの内容は充実させておきたいですが、いざというときに運んで避難できる無理のないボリュームにしなければいけませんね。
以下、防災グッズの中に必要なものを抜粋しました。
ぜひご参考になさってください。
防災グッズの例
・飲料水
・食料(非常食や粉ミルクなど)
・救急用品(消毒液や常備薬)
・貴重品(現金、印鑑、預金通帳、身分証明書のコピー)
・ヘルメット
・マスク、軍手
・スニーカー
・防寒具
・懐中電灯(予備電池)
・ラジオ
・携帯電話の充電器
・毛布、タオル
・おむつや生理用品などの衛生用品
・メガネ
・笛
・筆記用具
6. 大切な家族「ペット」との避難
出典:unsplash
小田原市の避難所・避難場所は様々な方が避難してくるため全てのペットの避難を受け入れていません。
以下が避難の受け入れが可能なペットの条件となります。
・受け入れるペットの種類は、基本的には犬・猫・ウサギや鳥などの小動物です。
・ケージまたは飼育ケースに収容が必須となります。
・飼い主とペットは別々の部屋での避難になります。
・犬の場合は2年以内に狂犬病予防注射の接種をしていること。
※接種の状況は当該年度または前年度の狂犬病予防注射済票で確認します。
・ペットの世話は、飼い主が行い、ケージ、エサ等は飼い主が用意してください。
・避難所のルールに従ってください。
7. twitterを活用しよう
【Topics】 災害時の情報入手方法 https://t.co/HEU5eWsYEW
— 小田原市 (@Odawara_City) September 9, 2021
小田原市はホームページの他にもtwitterで情報発信をしています。
普段からこまめにアクセスをして情報収集に慣れておきましょう。
まとめ
災害はいつ起こるかわからないものです。
定期的に防災グッズを見直し、地域のハザードマップを見てどこか危険か具体的に確認しましょう。
実際にご家族で安全な避難ルートを歩いて避難場所に行くのもいいですね。