小田原発祥のちょうちん「小田原ちょうちん」をシンボルとしたお祭り「小田原ちょうちん夏まつり」。2日間で約11万人が訪れる小田原の夏のビッグイベントです。小田原城址公園二の丸広場を中心に、さまざまなイベントが開催されています。
今回はそんな「小田原ちょうちん夏まつり」の歴史や見どころを紹介します。子連れで楽しめる周辺情報も載せていますのでぜひ最後までご覧くださいね。
目次
小田原ちょうちん夏まつり概要
出典:photo AC
小田原ちょうちん夏まつりは、歴史に名を残す「小田原ちょうちん」をシンボルとした小田原の夏の一大イベントです。市制50周年を記念した小田原のイベントとして始まりました。
毎年、7月下旬の土・日に小田原城址公園二の丸広場とその周辺で開催されています。
お堀では地元小学生が作った約1,800個の小田原ちょうちんに、明かりが灯され、水面に幽美な光が映し出されます。(2021年の開催予定はございません)
小田原ちょうちんとは
江戸時代中期、小田原の住人甚左衛門が箱根の山越えをする旅人のために作って売り出したのが起源とされています。箱根越えの旅人にとって雨や霧に強い小田原ちょうちんは、重宝されていました。携帯用だけでなくデスクライトとしても使われていたそうで、現代の懐中電灯の原型ともいえますね。
①ちょうちんの上下のふたが大雄山最乗寺の霊木で作られているので、道中の魔除けになる。
②折畳むと懐中に入るので、携帯に便利である。
③胴の蛇腹部分の竹ヒゴが四角形に削られているので糊付け面が多く、雨・霧にあたっても容易に剥げない。
という3つの特徴があり、それらをまとめて「三得」と呼ぶそうです。
小田原ちょうちん夏まつり見どころ
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小田原ちょうちんアートフェア
小田原城址のお堀には、地元の小学生たちが作った約1,800個の「小田原ちょうちん」が飾られます。カウントダウンによる一斉点灯式が行われ、水面に幽美な光を演出します。お堀にズラリと並ぶちょうちんは圧巻です!
ちょうちん踊りコンクール
郷土芸能の小田原ちょうちんを用いた踊り「ちょうちん踊り」を市内のダンスグループの方たちが披露します。こちらの「ちょうちん踊り」、簡単に5分もあれば子どももお年寄りも覚えてしまう踊りを心掛けてを振り付けを完成させたそう。大人も子どももついつい踊りたくなってしまう楽しい踊りとなっています。
小田原城太鼓合戦
小田原市の最大のお祭り″北條五代祭り”をはじめ年間50回ものイベントで活躍する「小田原北條太鼓の会」などが和太鼓を演奏します。迫力満点のパフォーマンスは必見です!
自治会みこしパレード
「自治会みこしパレード」は、市内のみこしが一堂に集まります。地元自治会の方々が小田原城周辺を勇壮に練り歩く姿は、毎年多くの観光客に感動を与えています。みこしは、走りながらみこしを運ぶ 走りみこしと呼ばれる小田原独自の「小田原流」に加え、甚句(じんく)が祭り気分を盛り上げる「どっこい流」、よく知られた「江戸前担ぎ」と、それぞれの個性と特色が楽しめます。一度にいろいろなみこしを鑑賞できる貴重なパレードとなっています。
オリジナルちょうちんが製作できる「体験コーナー」
お堀のちょうちんを堪能したら、マイちょうちんも欲しくなる?
そんな方はオリジナルの小田原ちょうちんを製作できる体験コーナー「ちょうちん製作体験」でちょうちんをづくりを楽しんでみては。
体験料金はちょうちん1個1,000円。 所要時間は90分程度。
子どもはもちろん、観光客にも大人気だそうす。
屋台・露店約50店
昔ながらの食べ物や、カラーボールすくいなど、お祭りの定番の屋台が例年多数並びます。
他にもちょうちん踊りコンクールの合間に開催される盆踊りや小田原囃子競演会などなど、ひとつのお祭りでたくさんのお祭りを体感することができますよ。屋台もたくさん並ぶので冷たいドリンクや、軽食を楽しみながらゆったりと楽しめそうですね。
※残念ながら2021年の開催予定はありません。市民が愛する「小田原ちょうちん夏まつり」が3年連続(2018年~2020年)で中止となる中2021年4月24日~ 5月16日(日)に「小田原ちょうちん&光アートフェスwith北条五代」が開催されました。市内外の応募者から思い思いの絵や文字とともにメッセージが描かれた和紙を広く募集し、「小田原ちょうちん製作ボランティアの会」が小田原ちょうちんに仕上げるという共同作業で行われました。昔「道中の魔除け」として旅人に重宝された小田原ちょうちんに、新型コロナウイルスの早期終息の願いをこめて、開催されたそうです。
来年こそは、従来通りの「小田原ちょうちん夏まつり」が楽しめるといいですね!
小田原ちょうちん夏まつり
日時:毎年7月下旬の土・日(2021年の開催はございません)
会場:小田原城址公園二の丸広場とその周辺
アクセス:小田原駅より徒歩10分
問い合わせ:小田原市観光協会
電話:0465-20-4192
小田原ちょうちん夏まつりにまつわるおすすめ情報
ここからは、子どもと楽しむことができる小田原ちょうちん夏まつりにまつわるおすすめ情報について紹介したいと思います。小田原ちょうちん夏まつりに行った際にはぜひお子さんと立ち寄ってみてくださいね。また、小田原ちょうちん製作体験についても紹介しています。興味のある方はマイちょうちんを作ってみてはいかがでしょうか?
ちびっこに大人気!こども遊園地
小田原城址公園内には天守閣などの史跡のほか、こども遊園地があります。
こちらのこども遊園地には豆汽車やバッテリーカーなどの遊具があり小さなお子さまに大人気だそうです。レトロかわいい遊具を親子で楽しんでくださいね。お財布に優しい使用料も嬉しいポイントです。
施設情報
豆汽車、バッテリーカー 各80円
自動遊器具30円
営業時間:午前9時00分〜午後4時30分改札まで
なりきり!甲冑着付け体験(甲冑・打掛・忍者衣装の貸出)
小田原城址公園本丸広場 常盤木門1階にて鎧兜や着物を着て、武士・お姫様・忍者に変身できます!!小田原城をバックに、鎧兜や打掛・忍者衣装で記念の一枚を写しましょう。
施設情報
貸出場所:小田原城址公園本丸広場 常盤木門1階
営業時間:午前9時00分〜午後4時00分(最終貸出は午後3時30分)
利用料金:大人(中学生以上)500円・小人(小学生以下)300円
貸出衣装の種類:甲冑・打掛・忍者衣装・陣羽織(※甲冑着付け体験は6月5日より休止中)
休業日:12月31日~1月1日(年末年始)
※土日祝日限定で実施中
利用方法:受付をした後、券売機でチケットを購入し、係員に渡してください。
常盤木門内にロッカーがあります。数に限りがあり混雑時には待ち時間が発生することもあります。
小田原城址公園にNINJA館が誕生!
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戦国時代の北条氏を陰で支えたといわれる風魔忍者をモチーフに、忍者の存在を学び、体験・体感ができるスポットです。触れたり動かしたりできるアイテムやデジタル技術を活用した参加・体験型の展示方法で、子どもから外国人まで幅広い層が楽しめる施設となっています。
施設情報
開館時間:午前9時~午後5時(午後4時30分入館締切)
入館料:大人310円 小・中学生 100円
※土日祝日限定で入場者数を制限して営業中。
夏休み期間中(7月22日から8月31日)は平日も開館します。
※事前にWEBチケットをご購入ください
ホームページ
休館日:12月31日~1月1日(年末年始)
ちょうちん製作体験
小田原ちょうちん製作ボランティアの会による小田原ちょうちんの製作体験が、毎月第2・第4日曜日に小田原なりわい交流館で行なわれています。体験料金はちょうちん1個1,000円。 所要時間は90分程度です。お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
※2021年8月現在は実施していません。
施設情報
※5人以上で体験希望の方は、事前予約(体験日の1か月前まで受付)が必要です。
問い合わせ:小田原市観光協会(TEL0465-22-5002)
お家でつくろう!小田原ちょうちん
対面式での小田原ちょうちん製作体験はしばらく難しそうですね。どうしても!という方はご自宅でつくってみてはいかがでしょうか?
こちらの教材ショップでは小田原ちょうちん製作キットを取り扱っています。個人での購入も可能だそうですので、お子さまと一緒にオリジナルちょうちんをつくることができますよ。
紙でつくろう日本の文化「小田原ちょうちん」
まとめ
小田原市民が愛する小田原ちょうちん夏まつり。今年もあわせると4年連続で中止となっており、とても寂しいです。
来年こそは開催されるといいですね。
こども遊園地や着付け体験、小田原城NINJA館(歴史見聞館)は制限つきではありますが、開催されています。ホームページで随時情報を確認しながらお子さんと一緒に小田原城址公園へ出かけてみてはいかがでしょうか?