神奈川県湘南地区を中心に、全国でボディデザイナーとして活躍している渡井莉那さん。
渡井さんはボディデザイナーとして、骨盤補正や全身マッサージ、食生活アドバイスなどさまざまなジャンルのサービスを提供しています。そのサービスの一つに「バランスボールを使ったエクササイズ」があります。ただ「バランスボールでエクササイズってどうするの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。実はバランスボールは、地域によっては認知度が高いエクササイズなんですよ!
今回渡井さんへの取材を通して、“老若男女誰でもできる”・“考え方がポジティブになる”など、バランスボールにはさまざまな魅力があることがわかりました。バランスボールってすごいんですよ!
銀行員からボディデザイナーとして独立
最初に渡井莉那さんのお仕事内容を教えてください。
渡井さん:現在は独立して、ボディデザイナーとしてお仕事をさせていただいています。
<ボディデザイナーのサービス内容>
バランスボールを使ったエクササイズをレクチャー、洗顔方法や肌のトラブル・お悩みの解決、骨盤矯正・全身マッサージ・小顔矯正、食生活アドバイスなど
健康や美容に関して幅広くサービスを提供しています。
ボディデザイナーとして活動されるまでのご経歴を教えてください。
渡井さん:以前は元銀行員でバリバリ外回りをしていました。銀行の仕事はとても好きでしたね。
銀行の仕事が好きだったとのことですが、なぜ銀行を辞めて独立されたんですか?
渡井さん:“子どもと一緒にいる時間をつくりたい”と思ったからです。銀行の仕事自体は好きだったのですが、年末年始も12/30まで働かないといけないなど、“子どもと一緒にいる時間がつくれない”という悩みがあったんですね。
こうした悩みを持つなかで、名古屋でバランスボールインストラクターをしている同級生に会う機会がありました。最初は「バランスボールのレッスンって何?」という状態だったのですが、同級生の話を聞くうちに、「バランスボールを仕事にして独立できれば、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができて、子どもといる時間を確保できる」と思い、銀行を辞めて独立しました。
バランスボールは未経験から始められたんですね。
渡井さん:そうです。もともと身体を動かすことが好きだったのですが、小さな子どもを連れながら運動するのはなかなか難しいですよね。ジムに子どもを連れて行くわけにもいかないですし・・・。そこで、運動ができてかつ仕事をしながら自分の身体を整えられるという点にも魅力を感じて、思い切ってバランスボールを仕事として始めました。
独立当初は大変なこともあったのではないでしょうか。
渡井さん:やはり最初は、湘南地区におけるバランスボールの認知度の低さから「集客」が大変でしたね。現在も認知度を高めている最中ではあるのですが、独立当初は子どもを抱えながら営業しても、「バランスボールって何?」という反応されることが多かったです。体験してもらわないと良さが伝わらないものではあるのですが、認知度が低さから、そもそも体験してもらうまでのハードルが高かったんです。「無料体験でも良いので、ぜひご参加ください」と地道に営業を続けて、バランスボールに触れてくれる人を増やしていきました。
バランスボールの魅力は老若男女問わず、楽しめること
バランスボールを使ったエクササイズとは具体的に何をするのでしょうか?
渡井さん:バランスボールに乗って弾んだり、ペアでボールを使ってエクササイズしたり、いろいろします。
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たとえばこれは親子で遊べる体幹トレーニングです。足をバランスボールに乗せて、お腹側に引くというエクササイズなのですが、いい運動になるんですよ。子どもと一緒にエクササイズできるのもポイントです。
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また、このように子どもを抱えながらエクササイズをする場合もあります。
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一人でもバランスボールを使えば、楽しく筋トレをすることもできますよ。
バランスボールを目一杯活用して運動するんですね!
渡井さん:そうなんです。“婚活バランスボール”も開催したこともあります。男女ペアでバランスボールを運ぶエクササイズなどをしたのですが、男女が一緒に身体を動かすことで、団結力が生まれてすごく盛り上がりました。
バランスボールの魅力は何でしょうか?
渡井さん:“老若男女・天候・場所・問わず、誰でも手軽に運動ができること”です。実際に私の受講生の年齢は3~98歳ととても幅が広いんです。また身体を鍛えられることはもちろん、運動をすることで自律神経が整えられて、考え方もポジティブになる点も魅力ですね。
バランスボールにはさまざまな魅力があるんですね!
渡井さん:そうなんです!そのほか、お母さん・お父さんには“寝かしつけ”に魅力を感じてくれることが多いですね。赤ちゃんを抱っこしながらバランスボールに乗って揺れることで、赤ちゃんがすぐ寝てくれるんです。お母さんのお腹の中にいるときと同じ縦揺れを感じるんでしょうね。寝かしつけに困っていたお母さん・お父さんからは「こんなにすぐ寝るの?」とびっくりされます。
バランスボールのレッスンにはどのような参加者が多いですか?
渡井さん:男女年齢問わず、さまざまな方にご参加いただいていますが、下記のような方々がとくに多いですね。
●久しぶりに身体を動かしたい
●バランスボールとはどのようなものか体験したい
●膝が痛いけれど運動したい
バランスボールはもともとリハビリ用の運動器具なので、関節に負担少なく運動できます。そのため、膝が痛い人でもバランスボールであればしっかり運動ができるんですよ。
バランスボールのエクササイズ以外ではどのようなサービスが人気ですか?
渡井さん:コロナ禍では、対面でできる骨盤矯正のご依頼が多かったですね。骨盤は身体の要です。骨盤を整えるだけで、女性であれば月経痛が改善されたり、妊娠しやすい身体をつくることができるんですよ。
骨盤矯正を受ける方は女性が多いイメージがあります。
渡井さん:いえいえ、男性も増えてきているんですよ。骨盤矯正をさせていただき、ゴルフの飛距離が40ヤード伸びた40代後半の男性もいらっしゃいます。とくにスポーツをしている方は男性・女性問わず骨盤のケアはしてほしいなと思います。
まずは湘南地区でバランスボールを広めていきたい
今後の目標について教えてください。
渡井さん:今後の目標は2つあります。
●湘南地区でバランスボールインストラクターを増やしていきたい
●“心と運動がどれだけ関係しているか”について、学校の教科に入れたい
湘南地区で今後どんどん、私のようにバランスボールのエクササイズをレクチャーする、バランスボールインストラクターを増やして、バランスボールの認知度を高めていきたいですね。
「“心と運動がどれだけ関係しているか”について、学校の教科に入れたい」について詳しく教えてください。
渡井さん:心と運動には密接な関係があります。交感神経と副交感神経のバランスが崩れたときに、うつや抑うつ状態になる可能性が高まってしまうのですが、実は有酸素運動をしたあと、リラックス状態にあるときに自律神経のバランスが取れるようになるんですよ。また姿勢ひとつとっても、姿勢が悪いと自律神経に悪影響を及ぼすこともあります。このような心と運動の関係性を理解して、身体を動かす人が増えれば、穏やかに過ごせる人が増えるんじゃないかと思っています。運動というのは激しいものである必要はなく、バランスボールの上でTVを見ながら弾んでいるだけでも良いんですよ。
運動をすることで心にも好影響があるんですね。それでは最後に神奈川イベントプラスの読者にメッセージをお願いします。
渡井さん:とくにお母さんは日々の忙しさから自分のことを後回しにしがちだと思いますが、まずは“自分を満たすこと”を意識してほしいですね。自分のことを後回しにして、我慢していてはいつか限界が来てしまうからです。
さらに、自分を満たした上で、お母さんという肩書きとは関係なく、“自分は何をしたいのか”という自分軸で動くことを大切にしてほしいなと個人的には思っています。
現在、私の方でも「自分を大切にできていない気がする」「人生にモヤモヤしている」「自分を満たしたい」という方たちが少しでも前向きになれるようになるため、「バランスボールインストラクター養成講座」も開講しています。気になる方はぜひ、インスタグラムなど経由でお問い合わせだけでもしていただけたら嬉しいです。
渡井莉那さん
インスタグラム:https://www.instagram.com/makahou73_shonan/
HP:https://mosh.jp/makahou73/home
取材を終えて
筆者は「バランスボールでエクササイズって何をするのだろう?」という気持ちで取材に臨みましたが、取材をつうじて、バラエティ豊かなバランスボールのエクササイズ方法があることを知り、とても驚きました。バランスボールを使った“婚活”も想像するだけで楽しそうですよね。また「3歳~98歳までの生徒さんが同じものを楽しめる」ことってなかなかないと思います。この記事を読んで少しでもバランスボールに興味が出た方は渡井さんのレッスンや神奈川イベントプラスでのイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
インタビュワー:庄子 鮎
カメラマン:土屋由樹奈