「インスタグラムの素敵な投稿に惹かれた」「お義母さんがアイシングクッキーを作っていて、元々親近感があった」などの理由でアイシングクッキーを始めた鈴木英里子さん。
鈴木さんは2021年5月にアイシングクッキーの資格を取り、同年秋には教室を立ち上げる予定です。教室では、とくに自分と同じように専業主婦になってから趣味・特技が欲しいと思っている方と一緒にアイシングクッキーを作りたいと言います。
その思いの背景には、家族を一番優先しつつも、専業主婦としての悩みがありました。そこで今回は、アイシングクッキー作家の鈴木 英里子さんに、アイシングクッキーを始めた経緯や教室についてお話を伺いました。鈴木さんと同じような悩みを持つ方もきっといるはずですので、ぜひ読んでみてくださいね!
育児を終えた未来に漠然とした不安を持ち、一歩踏み出した
これまでのご経歴を教えてください。
鈴木:大学卒業後、生命保険会社に入社し、結婚を機に退職しました。退職後は子どもが2人生まれ、専業主婦をしていましたが、2021年5月にJSAアイシングクッキー認定講師という資格を取ったので、現在は2021年秋頃を目標にアイシングクッキー教室を開こうと思っています。
JSAアイシングクッキー認定講師:一般社団法人日本サロネーゼ協会が主催する資格。資格取得者は講師として活動できるようになる
これからアイシングクッキー教室を開く予定なんですね!アイシングクッキーはどのような理由で始められたのでしょうか?
鈴木:大きな理由は2点あります。1つ目は、インスタグラムでアイシングクッキーの投稿を見て、「こんな素敵なクッキーが作れたら良いな」と常々思っていたことです。2つ目はアイシングクッキーのレッスンをしていたお義母さんの影響です。「自分の目標でもあるお義母さんのようにアイシングクッキーを作ってみたいなぁ」と思って、始めてみました。
始めから講師になろうと思って、資格を取ったのでしょうか?
鈴木:それは半々ですね。資格を取る過程でアイシングクッキー作りを学べれば、趣味にも特技にもなりますし、上手く資格を活かせば仕事にもできると思い、資格を取りました。専業主婦になってから「育児が終わったら自分に何が残るのだろうか?」と漠然とした不安があり、自分で何かを作って仕事にできる資格が欲しいと思ったことも大きかったです。
“育児が終わったあとの漠然とした不安”も、資格を取ってアイシングクッキーを始められた背景にあったのですね。
鈴木:専業主婦として子育てをしていると、日々忙しいのですが、自分に使っている時間がほぼないんですよね。もちろん、家族に使う時間は大切で必要ではあるですが、この忙しさは子どもが大きくなったらなくなります。そのとき自分は歳だけ取ってしまっているのではないかとすごく不安に思っていました。家族との時間が一番優先ではあるのですが、一方で、自分の時間も作っていきたいと考えています。その第一歩がアイシングクッキーなんです。
ふわっと優しい&可愛い雰囲気のアイシングクッキー
2021年秋に開講予定の教室は初心者でも参加して大丈夫ですか?
鈴木:大丈夫です!むしろ、初心者のママさんを対象に楽しくレッスンができたらいいなと考えています。とくに「自分のための時間をもう少し使いたい」「育児が終わったあとに漠然と不安がある」という方々の趣味や特技を作る場になれば嬉しいですね。
どのような教室にしたいですか?
鈴木:母親になると自分のために使える時間がかなり少なくなってしまいますよね。ですので、教室に来たときには、「自分のための時間を使えた」という満足感を持っていただけるような、充実した時間を過ごせる教室にしていきたいと思っています。
鈴木さんのアイシングクッキーの特徴を教えてください。
鈴木:ハンドメイド感があること、だと思っています。言い換えると、「プロが作るような敷居の高いもの」ではなく、「これくらいなら自分にもできるかな?」と思ってもらえるような、親近感のあるクッキーですね。デザイン的には、ふわっとした優しい雰囲気で、可愛いクッキーを作ることを意識しています。
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鈴木さんが作ったアイシングクッキー。とても可愛らしい
子どもとの時間も趣味や特技、仕事の時間も全部諦めたくない
まだ少し気が早いかもしれませんが、今後レッスンに取り入れていきたいことはありますか?
鈴木:着色料や添加物が入っていない材料だけを使用した、より身体に優しいアイシングクッキー作りのレッスンをしたいと考えています。私も母親になって、「子どもに美味しくて、かつ身体に良いものを食べさせたい」という気持ちが出てきました。とくに着色料や添加物を気にしているママさんに向けて、より身体に優しい材料を使ったレッスンを追加したいと思っています。
今後の展望を教えてください。
鈴木:考えが少し古いと言われるかもしれませんが、子どもが小さいうちは、できるだけ子どものそばにいてあげたいと考えています。その上で、自分の趣味や特技も欲しいですし、趣味を仕事にできたらすごく良いなと思っています。母親になっても、「子どもとの時間を確保しつつ、趣味・特技・仕事にも時間を使える」そんな働き方をしていきたいです。
最後に神奈川イベントプラスの読者へ、メッセージをお願いします。
鈴木:レッスンではもちろんアイシングクッキーの作り方をお教えしますが、同じような悩みや趣味を持っている人と、雑談もしながら、楽しめる場にしていきたいと思っています。とくに私と同じように「育児を終えたら何が残るんだろう?」と不安に思っている方にとって、アイシングクッキーを作りつつ、不安・悩みを共有・解決して、より前向きに過ごせるような教室にしていきたいと思っていますので、ご興味がある方はぜひ参加していただければ嬉しいです。
取材を終えて
「育児を終えたら何が残るのだろう?」という漠然とした不安を抱えていたという鈴木さん。同じような悩みを持つ専業主婦(夫)の方は少なくないのではないでしょうか。鈴木さんは、そうした不安に対する第一歩として、アイシングクッキー教室を始めました。日々の忙しさに流されるのではなく、将来を見据えて動いたその一歩は非常に大きなものだと想像します。なお、鈴木さんはイベントプラス神奈川でもワークショップを開催しました。この記事を見て、鈴木さんとアイシングクッキーを作りたいと思った人は、鈴木さんの教室やイベントプラス神奈川のワークショップに参加してみてはいかがでしょうか。