川崎の閑静な住宅街にこんな素敵な写真を撮るフォトスタジオがあります。
スタジオの名前は『こどもとかめら』。
スタジオに一歩足を踏み入れると、子どもたちを明るくそして可愛らしく撮影するための装飾や小物がたくさん目に入ってきます。
そんなフォトスタジオ『こどもとかめら』を運営されているのが、株式会社こどもとかめら 代表取締役の今井しのぶさん。
「こどもとかめら」では、子どもと家族を対象にしたスタジオ撮影・出張撮影のほか、カメラを学びたい方向けに各種レッスンを提供しています。
そこで今回は今井さんに『こどもとかめら』のサービスや今井さんご自身のカメラとの関わりなどについてお話を伺いました。
今井さんはTVや新聞などさまざまなメディアに出演されていますが、ここでしか読めない情報もありますので、ぜひ読んでくださいね!
『こどもとかめら』はもともとブログのタイトル
最初に「こどもとかめら」のサービス内容を教えてください。
スタジオ撮影や出張撮影のほか、3つのレッスンを提供しています。
これからカメラを学びたい方向け:『初心者向けPhotoLesson』
よりカメラを本格的に学びたい方向け:『フォトグラファー養成講座』
お一人様向け:『プライベートレッスン』
レッスンはいずれも女性を対象にしています。
個展の開催や書籍も出版されていますよね!活動の幅の広さに驚きます。もともとはカメラは趣味で始められたんですか?
そうです。次女が生まれたときに何か趣味を持ちたいと考え、カメラを始めました。カメラ以外にもハンドメイドなどもしていましたが、なかなか続かず・・・。
当時ブログをやっていたのですが、写真をブログでアップすると褒めてくれる方がいて、その反応が嬉しいのもありカメラは続けてこれました!実はそのブログのタイトルが「こどもとかめら」。タイトルがそのまま社名になったんです。
趣味でカメラを始められて、今はスタジオを構え、会社も設立されています。このような姿はカメラを始めた当初はイメージできていたのでしょうか?
全くしていません!最初は夫にも「ちゃんとスタジオ運営できるの?」などと心配されていました・・・(笑)
趣味だけではなく、ビジネスとしても写真撮影を始められたキッカケは何かあるのでしょうか?
最初は趣味の範囲で撮影をして、皆さんに喜んでもらえたら良いなぁ~と思っていました。しかし、あるとき知り合いから「ちゃんとお金を頂いて、それで自分を磨いた方が良い。無料でやっていると、どこか自分の中で甘えが出てきてしまうよ」と言われのがキッカケで、ビジネスとしても撮影をするようになりました。最初は本当にお金を頂いて良いのかぁ~と少し心配でしたね(笑)
カメラ機材に対するこだわりがあれば教えてください。
被写体によって使うカメラを変えています。たとえば、
子どもを撮影する場合:動きに強いカメラ
ニューボーンフォトや赤ちゃんを撮影する場合:音が鳴らないカメラ
というような感じです。5~6台を使い分けています!
ニューボーンフォト:おくるみなどに包まれた生後2~3週間の赤ちゃんの写真。
撮影をするにあたり、どのような思いで撮影されていますか?
以前、撮影をした3人の子どもを持つママさんへ写真をお渡した際「思い返してみると子育ては大変だった。でも、3人産んで良かった」と言ってくださったことがありました。その一言が「何のために私は撮影をしているのか?」を考えるキッカケになったんですね。
考えた結果、私は”人に喜んでもらうために撮影をしているんだ”ということを再認識しました。「子育ては大変だけど、頑張って良かった」そう喜んでいただけるような撮影ができたら良いなぁと思っています。
スタジオは家族全員で楽しむ空間
これまで『フォトグラファー養成講座』からは多くの卒業生が輩出されているかと思います。卒業生はどのようにカメラと関わっているのでしょうか?
さまざまな関わり方をしていますね。趣味としてインスタグラムに写真を上げたり、フォトコンテストに参加している方もいます。一方、人気のフォトグラファーになった方もいます。その方は「ニューボーンフォト」の先駆けとして、今や予約もなかなか取れないくらい人気です!
卒業生にお仕事紹介もしているのでしょうか?
卒業生のLineグループがあるのですが、そこでお仕事のご紹介をすることがよくあります!「このお仕事やりたい人!」と募集をかけるんですね。仕事は早いもの勝ちとなってしまいますが、レスポンスが早いとお仕事に繋がりやすいので、決断力のトレーニングになっています(笑)
スタジオ撮影もされていますが、スタジオのこだわりがあれば教えてください。
できるだけ他のスタジオにはない、オリジナルのシーンを撮れるように装飾を工夫しています。たとえば、ドライフラワーを組み合わせた背景をつくったり、生徒さんからハンドメイドしてもらったお花を飾ったりしています。
私が子育てをしているときに「こういうスタジオがあったら良いのになぁ」という思いを形にしているんです。
スタジオ撮影では今井さんお一人で撮影されているのですか?
そうですね。子どもを撮影する場合、他の子ども写真スタジオではアシスタントが子どもをあやして、カメラマンは撮影に専念するケースが多いのですが、うちはご家族に子どものあやしをお願いしています。
というのも、子どもの表情を一番良く引き出せるのはパパやママなどご家族だったりするからです。ご家族も写真撮影に参加することで、家族全員で写真を楽しめる空間になっているのではないかと思います。
現在のスタジオは2箇所目だと伺いました。前のスタジオと比べて気に入ってる点はありますか?
前のスタジオは2階だったため、光がすごく入ってよかったのですが、段差のある狭い階段を登らなくてはいけませんでした。
そのため、高齢者の方や小さいお子さんが上り下りするのが少しハラハラしていたんですね。その点、今のスタジオは1階なので、出入りがしやすく、また広い入口にはベビーカーを畳まずに置けるようになりました。さらに何かあれば私がサポートにもすぐに行けるなど、利用者にも私にとってもすごく使いやすくなった点は気にいっています。
今後は動画サービスの提供も考えている
アメブロやインスタグラムに加え、最近はYouTubeなど情報発信を積極的にされています。
アメブロは写真が好きなコアな方が多く読んでくださっています。またインスタグラムのフォロワーさんは、若いママさんが多いです。よく「インスタで見たこの背景で撮りたい」というご依頼もいただくこともあり、とても嬉しいですね。一方、YouTubeの視聴者はほとんどフォトグラファーの方々です。メディアごとに読者・視聴者によって何を発信していくかを分けています。
YouTubeではシーン別の写真の撮り方など、写真を学んでいる人が勉強になる動画をいくつも配信されていますね!
ありがとうございます。もし「○○の撮り方を教えてほしい!」などあれば、YouTubeにコメント頂けたら何でもアップしますよ!(笑)
今後力を入れていきたいサービスがあれば教えてください。
ニーズがあればですが、撮影風景に撮った写真を挿入した動画サービスを提供していきたいです。今はモニター募集をしてみて、という段階ではありますが・・・YouTubeをしている理由も実は動画の知識を深めるのが目的なんです。
これからやってみたいことがあればお聞かせください。
オンラインレッスンを始めて、各地域の方々とオンラインでは繋がりができたのですが、もう少し落ち着いたら、地方に直接行ってレッスンしたり、撮影会をやったりとリアルで会う機会を増やしていきたいですね!
取材を終えて
取材前は「趣味からカメラを始めて、今や会社も設立されている。今井さんは一体どんなやり手なのだろう・・・」と思っていたのですが、お話してみると、とても明るい笑顔と優しい雰囲気をお持ちの方でした。
さらに、筆者のカメラの相談を受けてくださったり、プロフィール写真を撮ってくださったりと、そのサービス精神も印象的でした。そんな「その人に喜んでもらうことを惜しげもなくできる」今井さんだからこそ、写真を求めて多くの方が今井さんのスタジオに足を運ぶのだな、と納得した取材でした。
株式会社こどもとかめら 代表取締役 今井しのぶさん
アメブロ:こどもとかめら はじめてのカメラ もっと楽しもう♫
インスタグラム:shinobu.kodomotocamera
YouTube:Kodomotocamera 今井しのぶ
「こどもとかめら」のスタジオ風景(2021年3月22日現在)
インタビュワー:庄子 鮎