突然ですが、「おひるねアート」というアート写真をご存じですか?
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このようにおひるねアートは寝転んでもらった赤ちゃんに小物をちりばめた綺麗な背景をつけて撮影するアート写真のこと。とっても可愛いですよね!
しかも、おひるねアートはカメラマンではなく、お母さん・お父さんが写真を撮影するんです。自分たちで子どもの可愛い写真を撮れたら素敵な思い出になりますよね。
今回はそんなおひるねアートの講師として、また写真専門店「パレットプラザ」の経営者として活躍されている、日本おひるねアート協会認定フォトグラファー・星野-Seiya-星夜さんにお話を伺いました。この記事を読み終えるころにはきっと、おひるねアートに興味が出ていると思いますよ!
おひるねアートの魅力は“一方通行ではない”こと
最初に、星野さんの現在のお仕事内容をお聞かせください。
星夜さん:現在は「おひるねアート講師」と「写真専門店パレットプラザの経営」のほか、ご依頼があれば「出張撮影」をしています。
「おひるねアート講師」とは具体的にどのようなお仕事内容でしょうか?
星夜さん:おひるねアートでは基本的にお母さん・お父さんに子どもの写真を撮ってもらいます。私たち、おひるねアート講師はそのサポートをしています。
具体的には撮影に慣れているお母さん・お父さんばかりではないので、上手な写真の撮り方を教えたり、お子さんの良い顔を引き出すためにおもちゃなどを使って気を引いたりしています。
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「令和」に元号が変わったことをお祝いしたおひるねアート。新しい船出ということで船に乗っている
おひるねアートに出会ったきっかけは何でしょうか?
星夜さん:私は子どもが3人いるのですが、一番下の娘の年賀状ネタをどうしようか探しているときに、たまたまおひるねアート撮影会のことを知ったのがきっかけです。実際、撮影会に参加してみて、すごく楽しかったんです。
なるほど。それでおひるねアートにハマって、講師になったんですね?
星夜さん:いえ、たしかにおひるねアートに参加してみてハマって自分も講師になりたくなって挑戦した・・・というのが、おひるねアート講師あるあるなのですが、私はもう少しビジネスライクな視点から講師になりました。
ビジネスライクな視点とはどのような視点でしょうか?
星夜さん:「一番下の娘と過ごす時間を確保しつつ、私の年齢からチャレンジできる仕事」という視点です。おひるねアート講師は“お客様にご迷惑をお掛けしない”というのが前提ですが、子連れでも仕事ができる点が良いなと思いました。もちろん、おひるねアート撮影会が楽しかったというのもありますけどね。
おひるねアートの魅力は何だと感じていますか?
星夜さん:「一方通行ではない」という点かと思います。おひるねアートの特徴は「お母さん・お父さんに子どもの写真を撮ってもらう」こと。そのため、現場では「これどう?」「可愛くない?」「この写真良いね!」など自然と夫婦の会話が生まれるんですね。“写真を撮って終わり”といった一方通行ではない、親子の良いコミュニケーションの時間も提供できるところがおひるねアートの魅力かと思います。
おひるねアートでは写真だけはなく、その時間も提供しているんですね。
星夜さん:そうですね。私たち講師は“赤ちゃんの表情を引き出して、いかに良い写真を撮れるようにサポートできるか”が腕の見せどころ。さまざまな小道具を駆使して、お子さんに笑顔になってもらい、お母さん・お父さんにも素敵な時間を提供できたら良いなと思っています。
部屋に写真を飾れば、子どもの自己肯定感もUPする
星夜さんは写真プリントショップのパレットプラザを6店舗経営されていますね。パレットプラザとおひるねアートのコラボもあるのでしょうか?
星夜さん:しばらくコラボはやっていませんでしたが、2020年11月に、年賀状用の写真を撮る、パレットプラザOSC湘南シティ店×おひるねアート「年賀de撮影会」を開催しました。
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現在撮影場所はパレットプラザから徒歩約5分のところにある、私が借りているスタジオですが、撮った写真をパレットプラザOSC湘南シティ店で受け取ることができるんです。
写真専門店のパレットプラザを経営されている、その背景にある思いなどがあればお聞かせください。
星夜さん:おひるねアートに限らずですが、「写真屋さんで写真を形にしてほしい」という思いが強くあります。現在はスマートフォンやパソコンなどにデータとして写真も簡単に残すことができますが、データは飛んだらなくなってしまいますよね。一方で、写真屋さんでしか印刷できない、銀塩プリント※した写真であれば、何十年と色変わりが少ない状態で写真を形として残すことができます。そうした観点からもぜひデータだけではなく、写真屋さんで印刷して形に残してほしいですね。
※銀塩プリント:薬剤が塗られた専門の印画紙にレーザーを当てて化学反応を起こして印刷方法。滑らかな仕上がりで、水にも強い。
たしかに現物の写真であれば、なくさない限りずっと保存することができますよね。
星夜さん:そうです。坂本龍馬の写真も銀塩プリントした写真だからこそ、年月が経っても残っているんですよね。また、形として残した写真はパネルや額縁に入れて飾ったり、アルバムにすることもできます。そうすればお子さんと一緒に写真を見て楽しむこともできますよね。自宅プリンターやコンビニのプリンターで印刷したものは、どうしても色褪せるのが早くなってしまうので、長く良い状態で写真を形にして保存したい場合は、やはり写真屋さんでの印刷をおすすめします。
写真屋さんで印刷して写真を形に残すことで、スマートフォンやパソコンに写真を保存するだけでは得られないメリットがあるんですね。
星夜さん:そうなんです。現物の写真を飾っておくと、ふとしたときに目に入る嬉しさがあるんですよね。スマートフォンやパソコンなどに保存してある写真の場合、意識的に見ないといけないので、そうはいきません。私の家でも、娘がいつでも手に取って見られるように本棚にアルバムをしまっているんです。形に残したい写真は、パレットプラザに限らず、ぜひ写真屋さんの銀塩プリントをお試しいただけたら嬉しいですね。
親子でのコミュニケーションも増えそうです。
星夜さん:そうですね。また、「ほめ写」といって、部屋の中に子どもの写真を飾っておくことで、それを見た子どもの自己肯定感が上がるという調査結果も出ています。部屋に自分の写真が飾ってあったら「あっ自分は大事にされている」と子どもも思いますよね。子どものためにもぜひ写真を形に残して、子どもに見えるところに飾っておいてほしいですね。
“写真を形に残す”という思いからパレットプラザさんで提供しているサービスはありますか?
星夜さん:「すぐアル」というサービスをしています。パレットプラザに足を運んでいただかなくても、自宅でスマホアプリから注文すればフォトアルバムが注文出来るというサービスです。受け取りは全国約300店舗あるパレットプラザで簡単に行うことができ、時期によってはアプリで注文して1時間後には受け取ることもできますよ。
もちろん店舗の約16インチ位の見やすい画面で作成出来ますし、わからない事があったら
店舗クルーに聞けるので安心してオリジナルフォトアルバムが作れます。
最後に、神奈川イベントプラスの読者へ、メッセージをお願いいたします。
星夜さん:繰り返しになりますが、おひるねアートに限らず、“撮った写真を形にして飾ったり、アルバムを作ってみてはいかがでしょうか”とお伝えしたいですね。そうすることで、ふとしたときにみんなで写真を見ながら、そのときの思い出を話したりして、幸せな気持ちになってくれるのではないかと思います。
現在、私はおひるねアートとパレットプラザのほか、出張撮影もしています。こうしたサービスをつうじて、“写真を形として残したい”と思っている方のお手伝いができたらと思っています。興味関心のある方はぜひご連絡いただけたら幸いです。
日本おひるねアート協会認定フォトグラファー・星野-Seiya-星夜さん
インスタグラム:https://www.instagram.com/seiya_camera_pp/
取材を終えて
“写真を形に残す”、取材中に星夜さんが繰り返し仰っていた印象的なフレーズです。正直、私はこれまで写真屋さんにいって写真を印刷するという経験がありませんでした。やはりそこには「スマートフォンにデータが残っているから」という思いがあったように思います。
ただ今回の取材を通して、現物の写真の良さに触れることができました。とくに思い出として残していきたい大切な写真はデータとして残すだけでなく、写真を印刷して、部屋に飾ってみようと思います。
インタビュワー:庄子 鮎
カメラマン:土屋由樹奈