日々の生活の楽しさや忙しさの中で「防災」について考える時間はありますか?
近年は地震や集中豪雨等による水害が多く、災害が身近なものとなっています。
「災害に備えて何ができるか?」
「災害時にどう行動するか?」
非常時を想定して家族で話し合う時間も大切です。
今回は三浦市の防災対策に注目し、防災マップとハザードマップの情報をまとめました。
最後までぜひご覧ください。
1. 三浦市の地形
出典:photoAC
三浦市は神奈川県南東部に位置する美しい海の景観と自然を誇るエリアです。
東京湾と相模湾を分ける三浦半島の南端にあり、市の三方は海に面しています。
南には城ヶ島があり、この城ヶ島が自然の防波堤の役目を果たしていると言われています。
市内は三浦丘陵が広がり市内全体で坂が多いのが大きな特徴です。
三浦市の台地は地盤の硬い三崎層や初声層で構成され、低地は宮田層という軟らかい地層です。
防災の観点から見ると地盤の硬い台地は比較的安全と言われています。
低地は急傾斜地や液状化が起こりやすく場所によっては危険だと考えられています。
2. 三浦市の過去の災害
1976年10月に集中豪雨により宮川、晴海、東岡町などで被害。家屋損壊や床上浸水の被害がありました。
近年では2019年10月の令和元年台風第15号及び19号による豪雨により三浦市にある建物が全壊や半壊するなど多くの方が被災されました。
3. 三浦市防災情報ポータルサイト
三浦市防災情報メールサービス こちらは防災みうらです。
発表中の大雨警報は解除されました … https://t.co/FWcGUZZJAy
— 三浦市防災課 (@miura_bousai) August 15, 2021
三浦市は「防災マップ」という名称で提供しているサービスはありませんが、「防災情報ポータルサイト」で防災に関する情報発信をしています。
発災時の緊急性の高い場合は「防災緊急情報」のページで情報発信を行っています。
三浦市では大雨洪水警報などの防災情報を市内100ヶ所のスピーカーでお知らせしています。このお知らせ内容をメールで携帯電話やパソコンなどで受け取ることもできます。
防災情報ポータルサイトで防災情報メールサービスの申込登録をすることができます。
その他にも三浦市防災課のtwitterアカウントもありますのでフォローをおすすめします。
4. 三浦市ハザードマップ
海に面している三浦市のハザードマップは津波浸水被害を想定して作成されています。
各ハザードマップには避難場所や災害時の連絡方法などの情報がコンパクトにまとめられています。
平常時の落ち着いた時にハザードマップの内容を確認しましょう。
海岸近くで大きな地震を感じたり、津波警報・注意報が発表されたら、すぐに海岸から離れて避難場所に向かいましょう。
【津波ハザードマップ】
三崎地区
南下浦地区
初声地区
【高潮浸水想定区域】
三浦市は東京湾と相模湾の間に位置しているため、東京湾と相模灘の両方の高潮浸水想定区域内です。
三浦市は高潮と同時に河川からの洪水を想定してハザードマップが作成されています。
【土砂災害ハザードマップ】
三浦市の土砂災害警戒区域等の指定状況は警戒区域が179区域、特別警戒区域が169区域。
大雨や台風等により斜面が突然崩れ落ちる事があります。
前兆現象などの危険を感じたら素早く避難しましょう。
【土砂災害の前兆現象】
・小石がバラバラと落ちてくる。
・斜面に割れ目ができる
・斜面から水がわき出すなど
5. 防災グッズをまとめておこう
出典:photoAC
防災グッズは大人用や子供用など既にセットになって販売してるものもあります。
まずはセットになっているものを購入して、その中に個人的に必要な物を付け足すのもおすすめの方法です。
【防災グッズの内容例】
・リュックサック
・懐中電灯
・ホイッスル
・レインコート
・サンダル
・アルミシート
・使い捨て食器セット
・携帯トイレ
・飲料水
・食料
・救急用品(消毒液や包帯など)
【付け足すといいもの(例)】
・貴重品(現金、印鑑、預金通帳、身分証明書のコピー)
・防災ずきん、ヘルメット、帽子
・マスク、軍手、靴などを含む衣類
・ラジオ
・携帯電話の充電器
・毛布、タオル
・ウェットティッシュ
・消毒用アルコール
・常備薬
・おむつや生理用品などの衛生用品
・予備のメガネや使い捨てコンタクトレンズ
・三浦市のハザードマップ
6. 「ペット」との同行避難
出典:unsplash
三浦市では地震などの大規模災害時にペットを連れて避難所に避難することが可能です。
しかし、避難所には様々な方が避難して来られます。
中には、動物アレルギーのある方や、動物が苦手な方もいます。
そのため三浦市の避難所では人のいる場所と動物のいる場所を別々にしています。
三浦市は、ペットとの同行避難のために飼い主の方へ以下のお願いをしています。
・ケージを各自で用意してください。避難時にペットはケージに入ります。
・吠えない、トイレトレーニングなどの社会化訓練を行ってください。
・狂犬病予防接種を行ってください。
避難時には最低3日分のペットのご飯やお水を用意しましょう。
飼い主が分かるネームタグを準備するなどペット用防災グッズをまとめておくと安心です。
【ペット用の防災グッズ(例)】
・2~3 日分のご飯とお水
・常備薬
・水を入れる折り畳みの容器
・ウンチ袋
・トイレットペーパー、新聞紙、雑巾、タオル
・ペットシーツ
・名前、携帯連絡先が入った首輪、飼育手帳
・リード
・子供用靴下または伸び縮み靴下(怪我予防)
・ケージの上からかける布
・ブラシ
・ケージ(積み重ねができる物がベスト)
・レインコートなど防寒用の服
まとめ
三浦市は海に囲まれているため、災害時の津波や高潮の被害が想定されています。
また、近年の台風では土砂崩れによる建物の倒壊の被害が発生しています。
平常時にご家族でエリア毎の危険性を把握し、災害時にどのルートを通ってどこに避難をするかをしっかり確認しましょう。
実際に防災セットを持って最寄りの避難場所まで歩いてみると、問題点や改善点が見つかり、優先順位などもはっきりします。
小さなお子様がいる方やペットと暮らしている方は避難時に家族の中で誰が誰と一緒に行動するか、防災セットやケージなどの持ち物の運ぶ担当をあらかじめ決めておくと非常時の混乱を防ぐ事ができます。
防災グッズの準備やご家庭内の防災訓練で「万が一」にしっかり備えましょう。