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昭島市にある、多摩川ふれあい水族館を知っていますか?東京都下水道局が運営する、多摩川の中流にある水族館で、多摩川の水生生物を展示しています。
昭島市の多摩川河川敷にある、多摩川上流水再生センターの一角にひっそりとあります。
多摩川ふれあい水族館の魅力を知って、ぜひ親子ででかけてみてください!
多摩川ふれあい水族館とは?
平成元年にオープンした、多摩川上流水再生センターのなかにあるとても小さな水族館です。多摩川ふれあい水族館は東京都下水道局が運営しています。
大きな4つの水槽が、「最上流」「上流」「中流」「下流」にそれぞれ分類され、多摩川に生息している生き物を観察することができます。海の魚ではなく、川魚を観察することができますよ。
「最上流」には、イワナやヤマメ、ニジマスなど、「上流」には、ハヤ(ウグイ)やアユなど、「中流」には、コイ、オイカワ、ヨシノボリなど、「下流」には、フナ、メダカ、アメリカザリガニなどがそれぞれ展示されています。
全部で18種類、およそ100匹の生物が飼育されていて、水槽の中の水は下水処理した水を利用しているそうです。
ふれあいもできる水槽があるので、子どももたっぷり楽しめますよ。
多摩川ふれあい水族館の基本情報
ここでは多摩川ふれあい水族館の基本的な情報をご紹介します。
休館している場合もありますので、事前にホームページや公式ツイッターでご確認ください。
ベビーカーもOKですが、それほど広くないので抱っこでも十分楽しめます。ただし、展望台に行くなら、抱っこひもがおすすめです。トイレはありますが、おむつ交換台や授乳室はありません。事前に済ませるようにしてくださいね。
施設名:多摩川ふれあい水族館
住所:昭島市宮沢町3-15-1 多摩川上流水再生センター内
営業時間:9:00~16:00
休館日:土・日・祝日、年末年始
料金:無料
アクセス:JR「立川駅」下車、拝島駅行・拝島営業所行・昭島駅南口行バス「宮沢」下車、徒歩5分
駐車場:多摩川上流水再生センターをご利用ください
公式サイト:https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b4/guide/s-fureai/index.html
多摩川ふれあい水族館のおすすめポイント
なんといっても特殊なのは、下水道局が運営しているということです。
水族館だけでなく、水の再生という人間社会の大切なテーマについても学ぶことができます。
私たちの日々の生活の中で、上下水道は欠かせないライフラインです。そして、生活する中では水を汚すことはあっても、綺麗にすることはほとんどありません。下水処理場は、そんな私たちが出す下水を、毎日綺麗にしてくれています。その重要性やメカニズムを子どもと一緒に学ぶことができちゃいます。
さらに無料なのも嬉しいですね!
施設内は大きくないので、小さな子どもでも自分で見て回れます。
小さな子は純粋に生物を楽しむことができますし、ちょっと大きくなった子どもなら、さらにこの水族館の奥深さを感じることができます。
なぜこの施設があるのか、なぜ必要なのか、どのような役割を果たしているのか、普段はあまり考えない、水の循環について親子で話し合ってみましょう。
水族館のほかに、実は展望台があります。116段の階段を登ると、一帯を見渡すことができますよ。天気が良ければ眺めも良いので、日頃の疲れをリフレッシュするのにちょうどよいかもしれませんね。
また、敷地内に宮沢広場と宮沢アスレチックがあり、小さな子どもでも楽しむことができます。さらに、近隣には多摩川河川敷のくじら運動公園もあるので、近隣で一日中遊ぶこともできます。お弁当を持って、公園遊びのついでに立ち寄ってみるのも面白いですね。
宮沢アスレチック
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宮沢アスレチックは多摩川上流水再生センターの敷地にあるアスレチックです。丸太でできたアスレチックで、小さい子どもでも挑戦しやすい作りになっています。アスレチックの下も隣にある広場も芝生になっているので、転んでもそんなに痛くありません。ただし、雨上がりは濡れてしまうので注意しましょう。
多摩川緑地 くじら運動公園
くじら運動公園は多摩川の河川敷にある公園で、多摩川上流水再生センターのすぐ隣にあります。
昭和36年にこの河原でクジラの化石が見つかり、くじら公園と名付けられました。クジラが昭島市のシンボルになっている由来です。
こちらは野球場などの運動施設もありますが、自由広場があり河川敷の広い敷地で遊べます。多摩川にもまた、大型駐車場があるので駐車しやすいです。こちらにもトイレがありますが、和式でおむつ交換台や授乳室はないので注意してください。
多摩川上流水再生センター
多摩川ふれあい水族館がある多摩川上流水再生センターについても少しご紹介します。
多摩川上流水再生センターは、東京都下水道局が管理する下水道処理施設です。処理区域は、青梅市・昭島市・福生市・羽村市・瑞穂町の大部分と、立川市・武蔵村山市・奥多摩町の一部になります。
処理された水は大部分が多摩川に放流され、一部がろ過されてセンター内で利用されています。
また、綺麗な川に戻すために砂ろ過とオゾン処理された水を、野火止用水・玉川上水・千川上水に流しています。
エコロジーと節電にもものすごく力を入れています。太陽光発電と、夜間の安い電気を施設の電池に充電して、昼間の電力に利用しています。
また、下水処理では取りきれない窒素やリンが川に流れることで、東京湾は富栄養化による赤潮が発生しています。このため、より窒素やリンを取り除くために平成13年度から、高度処理をしているそうです。
水の下水処理も日々進歩しているのが分かりますね。子どもにもこうした知識を知ってもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?多摩川ふれあい水族館についてご紹介しました。
海ではなく川の水族館も珍しいですよね。小さくても川の流れに負けない力強い泳ぎの川魚も、見ていると面白いものです。魚好きの子どもなら、淡水魚と海水魚の違いに気がつくかもしれませんね。
スケールは小さいながらも大切なことを学べる、とっても魅力的な水族館です。近くにおでかけの際に、足を運んでみてはいかがでしょうか?