キャニオニングとは
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渓谷をロープを使った垂直下降やウォータースライダー、飛び込みなどで渓流に沿って下るアウトドア・アクティビティです。自然が相手なので、競争相手はいません。自然と触れ合うことで自分へのチャレンジをすることが目的です。キャニオニングの魅力は達成感や日常では体験できないワクワクやドキドキを味わえることです。
キャニオニングはヨーロッパ発祥のアクティビティです。1870年代にフランスピレネー山脈周辺の渓谷で始まりました。日本では、1998年に群馬県で初めて体験ツアーが開かれ、そこから全国に広がりました。
キャニオニングはシャワークライミングと混同されることがありますが、この二つは全くの正反対です。キャニオニングが渓流を下るのに対し、シャワークライミングはロープなどを使って渓流を登ります。シャワークライミングではウォータースライダーができないので、プランを予約するときは気をつけた方がいいです。
夏限定のキャニオニングツアーへ参加しよう
キャニオニングの旬の季節は東京だと6〜9月と言われています。しかし、この季節は梅雨や台風の影響で川が荒れてしまい、せっかく予約をしてもキャンセルになりやすいです。日程の都合が付けにくいのであれば、台風シーズンが過ぎた後に予約をした方がいいでしょう。
キャニオニングは大自然と遊ぶアクティビティなので、100%安全とは言い切れません。ちょっとした油断やミスが事故につながりやすいです。そのため、初心者やお子様と一緒に体験してみたい方はガイドさんがついてくれるツアーに参加するのがオススメです。最低限、水着とタオルさえ持っていけば、あとはツアー先でレンタルできます。新たに道具を購入しなくていいので、余計な出費を抑えられます。準備する荷物が減るのもいいですね。
滝から飛び降りたり、滑り落ちたりするので年齢制限があります。ご紹介するツアーでは小学3年生から参加可能です。もし、お子様が小学2年生以下であればラフティングをオススメします。ラフティングは何人かでボートに乗って川を下ります。4歳から参加できるので検討してみてください。
関東在住なら東京都奥多摩町でキャニオニングを体験することができます。奥多摩町は都心から電車で約90分というアクセスしやすい位置にありながら、自然に溢れたキャニオニングスポットです。
キャニオニングができる奥多摩の魅力
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奥多摩町には奥多摩三山と呼ばれる大岳山(1267m)、御前山(1405m)、三頭山(1531m)があります。他にも武蔵御嶽神社が建てられている御岳山(929m)があるなど、奥多摩町の大部分は山林で占められています。中でも、古くから山岳信仰の対象とされている大岳山と御岳山には全国各地から登山客が訪れています。
海沢渓谷には大滝、ネジレ滝、三ツ釜の滝、不動の滝があります。これらを総称として海沢四滝と呼びます。不動の滝は道中が危険のため現在は近くことができません。行くことができる大滝、ネジレ滝、三ツ釜の滝が奥多摩町のキャニオニングスポットとなります。
大滝
海沢渓谷で一番の落差を誇る大きな滝です。その落差は23m。およそビル7階の高さです。下から見上げると、自然の大きさに圧倒されます。キャニオニングでは、この高さからロープを使って飛び降ります。
三ツ釜の滝
落差12.5mの3段になっている滝です。3段それぞれに滝壺があり、その滝壺が釜のような形状をしているため、三ツ釜の滝と言われています。名前の通り珍しい形をした滝です。
ネジレの滝
落差10.8mのくの字の形をした滝です。見た通り曲がっているため、ネジレの滝と言われています。くの字に曲がっている場所は空洞になっていて音が響きます。実際に見ると、大きな音が見た目以上の迫力にさせてくれます。
とても珍しい形をした神秘的な滝なので、海沢四滝を見る目的で登山をする方も多くいます。
このような自然が溢れる奥多摩町で、キャニオニングツアーを開催している施設をご紹介します。
ビックウェーブ(奥多摩)
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特殊なロープシステムを使っているので、小学3年生から参加可能なキャニオニングツアーです。日本で初めて国際ライセンスCICを取得したガイドさんが2人もいます。今まで5000人以上の子どもが体験しているので、子どもの引率や指導に慣れています。お子様連れのご家族でも安心して参加できます。
駐車場があるので、車で行くことができます。予約すれば青梅駅から無料の送迎をやってくれます。キャニオニングコースは主に大滝、ネジレ滝、三ツ釜の滝を周るようです。
公式サイト:http://www.tokyo-bigwave.com/okutama/
グランデックス
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こちらは中学1年生から参加可能なツアーです。キャニオニングツアーは6月から始まるところが多いですが、グランデックスでは4月下旬からツアーが開始します。近くには釣り堀や奥多摩で有名な釜めし屋があるので、キャニオニングが終わったあとも奥多摩町で楽しむことができます。
グランデックス内のウッドデッキテラスからは多摩川や奥多摩町の素晴らしい山々を眺めることができるので、キャニオニング前にテンションを上げられます。ボルダリングウォールやハンモックが設置されているので、ツアーが終わった後にのんびり利用してもいいかもしれませんね。川井駅から徒歩3分と電車で行きやすいです。駐車場もあるので、車での移動も大丈夫です。
公式サイト:http://www.gdexr.com/okutama/index.php
スプラッシュ
ツアーの参加可能な年齢は小学5年生からです。スプラッシュではプランに必ず、温泉やランチサービスなどのプラス特典があるので、お得にツアーを利用することができます。ホテルや旅館などの宿泊施設と協賛をしているので、ツアーに宿泊プランを追加した宿泊パックがあります。宿泊パックを使えば、キャニオニングツアーと宿泊をそれぞれ単体で予約するよりお得です。せっかくなら1泊したいという方にオススメのプランです。
キャニオニングツアーでは泳げない方の参加は安全上の理由から断られることが多いです。しかし、スプラッシュでは事前に相談すれば泳げない方の参加もOKなので、楽しみながら水に慣れることができます。泳げないことを克服するきっかけになるかもしれません。駐車場があり、古里駅から無料送迎もやっています。
公式サイト:https://splashtokyo.com/tokyo